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鍼灸治療について

氣が血を生成する

 氣と血には深い関係があります。古典では「氣為血之帥」「血為氣之母」と記載されています。これらは、「気は血を支配する」「血は氣の母である」という意味です。そして、気は血を作る作用があり、その作用を生血作用と呼びます。つまり、氣が旺盛であれば血は充実し、逆に氣が少なくなると血も不足するということになります。その為、血が少ない場合には血をつくるように働きかけるよりも氣の生成を正常にすることも重要となります。このような治療法を「益氣生血」と呼びます。
 実際に血をつくる臓腑は脾です。脾は胃と表裏関係にあり、脾胃の調子が崩れてしまうと食べたものを消化する能力が低下してしまい、氣の生成もできなくなってしまいます。その結果、氣がないために血を作ることができなくなってしまい血が不足してしまうのです。
 つまり、体質を変え目的であれば胃腸を強くする事で血と氣が補われることになり、その結果、全身に栄養がいきわたり健康になる事が考えられます。体質変換を目的に様々な努力を続けている方の中で、思ったような結果が出ていない方、東洋医学的な鍼灸治療で体質改善をしてみてはいかがでしょうか?

日時:2012年6月13日 13:01
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氣の性質

 鍼灸治療を行う時に重要視する概念に氣があります。人間の体の中での氣は、体を動かすための原動力(エネルギー)であると考えられます。実際に、血が流れるときには氣の力が必要であり、五臓六腑が働く為にも氣が必要です。本日はこの氣の性質についてご紹介いたします。
 氣はいつでもあります。そして、氣が完全になくなった時に死と考えます。つまり、生きている時には氣がなくなるということはありません。そしてどこにでもあります。体の隅々まで氣が張り巡らされており、氣のない場所はありません。更に、絶えず動いています。氣は動くことで機能します。そして基本的に体の中を決まった順序で流れます。ただし、氣のきまった形はありません。氣が集まることによって様々なものを形作ります。最後に、氣は目に見る事はできません。
 これが氣の大きな性質となります。気が全身にスムーズにめぐっている時に健康が維持されるということになります。氣を作る臓腑は脾胃です。つまり、脾胃が健康な状態であることが健康を維持するために有効と考える事もできます。
 これからの湿度の高い季節になると脾胃が損傷されやすくなります。脾胃を良い状態に維持するために冷たいものを食べすぎないように注意しましょう。
 

日時:2012年6月10日 10:25
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鍼灸治療による体質改善:風邪をひきやすい

 鍼灸治療に来院される方の中には体質改善を目的に来院される方もいらっしゃいます。最近は、特にこの傾向が強まってきているようにも感じています。その中でも多いのが、風邪をひきやすく、末梢に冷えを感じている方です。この症状を東洋医学的に考えると、血虚と呼ばれる状態です。血虚とは字の通り、血が虚しい(むなしい)、つまり血が足りていない状態を表しています。つまり、血虚を改善することによって、このような症状が解消するということになります。
 それでは血虚が起こる根本的原因は何でしょうか?
 答えは、脾にあります。血は脾で生成されます。つまり、脾が弱ってしまうことによって血が生成されなくなっているので、逆に脾を強める事によって血虚の症状が改善されることになります。
 脾が弱ってしまう要因には様々です。その中でも、現代社会に当てはまりやすいのが『思いすぎれば脾を傷る』という言葉があります。これはストレスによって脾が弱ってしまう事をあらわしています。その他、食生活によっても脾は弱ってしまうことがあります。
 血虚の証があるような場合には東洋医学的な治療によって改善を目指してみてはいかがでしょうか?

 

五臓の働き:心

 鍼灸治療を行う際に心の問題を考えるときがあります。具体的には、動悸や不整脈、心臓部の痛み等の症状が現れやすいです。このような症状が現れた時には、東洋医学的に心の働きに何らかの問題が起こっている事を考えます。
 心は西洋医学と同様に胸にあり、左右に肺があり、下には横隔膜があります。そして、心は重要な臓のため周りを心包に守られています。心包を含めて六臓と考える事もあります。心包は現代医学では心膜と考える事ができます。心は機能的に五臓の中心となり『君主の官』とも呼ばれます。
 心の機能で重要なことは、血液を循環させることです。古典では、心は血脈を主るとされています。心の気の作用によって血液は脈内を流れます。さらに心は神志を主るともされ、こころの状態を調整する作用もあります。この作用がに問題が現れると、睡眠状態が悪くなったり、気持ちが落ち着かずソワソワしたり、物忘れが激しくなると考えられています。
 精神性疾患との関連も深く、現代のストレス社会では問題が起こりやすい臓と考える事ができます。

 
日時:2012年5月30日 16:13
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腑の特徴

 昨日は、臓腑の内、腑の特徴を詳しくご紹介いたします。
  臓とは精気を貯蔵するところです。臓は気を貯蔵して漏らさない、満は気がしっかりと貯蔵されているて、気が貯蔵されているからといって、多すぎて病的な状態になることはない。つまり、気が臓を満たしている状態が東洋医学では健康とされています。
 腑は臓とは逆の作用があります。「瀉而不蔵」とされています。訳すと運んで貯蔵しないということになります。腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱です。これらの中で、小腸や胃、大腸などの消化管が食したものを流していくのは理解しやすいと思います。まさに、その事を表しています。さらに「実而不満」とされ、訳すと実するが満ちる事はないとなります。これは、食べ物が胃腸に流れ込んだ状態を思い描いて下さい。胃腸は、食べ物によって膨れています。ただし、食べたものがずっとその位置にあるのではなく、消化とともに流れて無くなってしまいます。
 つまり臓腑の関係は、腑によって得られたエネルギーを、臓に運び貯蔵するということになります。この相互作用によって、エネルギーが常に体に蓄えられ健康な状態が維持されます。どちらに問題が起こっても健康を維持することはできません。

日時:2012年5月28日 12:33
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臓の特徴

 先日、鍼灸治療で内臓調節を行う際の考え方として臓腑をご紹介いたしました。今日は、臓の特徴を詳しくご紹介いたします。
 臓とは精気を貯蔵するところです。古典では「臓而不瀉」と記載れており、訳すと「臓は気を貯蔵して漏らさない」となります。ただし、必要な時には気を放出します。また、「満而不実」とも記載れています。これは「満は気がしっかりと貯蔵されている事をあらわしています。ですが、気が貯蔵されているからといって、多すぎて病的な状態になることはない。」ということになります。
 具体的には、気が臓を満たしている状態が東洋医学では健康とされています。その気を必要な時以外に放出することはなく、常に適切な気の量があります。ですが、気が多くなりすぎる事によって臓が病気になるようなことはないということになります。
 つまり鍼灸治療を行う時に、臓は補うことが理想的であり、気を放出する目的で瀉法を行うことはよくないということになります。自宅で臓に対してお灸をするような場合には、過剰な刺激に気を付けるようにしましょう。

日時:2012年5月27日 16:35
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井穴治療と自律神経失調症

 鍼灸治療の方法に井穴治療と呼ばれる治療法があります。井穴とは、「経絡の気が井戸のようにわき出るところ」という意味で付けられたツボです。陰経の経絡であれば、必ず最後に位置し、陽経の経絡であれば必ず最初に位置しています。
 井穴に関して古典では、「 井主心下満、榮主身熱、兪主体重節痛、経主喘咳寒熱、合主逆気而泄(難経)」や「病在臓者、取之井、病変于色者、取之榮、病時間時甚者、取之兪、病変于音者、取之経、経満而血者、病在胃、及以飲食不節得病者、取之合(霊枢)」と記載されています。つまり、難経では井穴は心下満の時に使用する経穴とされています。心下満とは心臓の下の部分の閉塞感を現わしており、心不全等の時に認められるみぞおち部分の圧痛を意味していると考えられています。この状態を改善する為に、交感神経機能の亢進を引き起こすと考える事ができます。
 逆に霊枢では、「病在臓者、取之井」と記載されており、井穴が臓の病気を改善することを考えれば副交感神経機能を亢進させる事が考えられます。
 つまり、難経と霊枢では井穴の使い方が異なることになります。このように考えると、刺激の方法次第では交感神経機能の亢進、逆に副交感神経機能の亢進が起こります。
 井穴を用いて体質改善を行う時には、自分自身の状態に合わせた刺激を行うようにしましょう。


鍼灸治療の考え方:臓腑

 鍼灸治療によって内臓の障害の治療を行うような時に臓腑を考えます。臓腑とは、臓と腑に分ける事ができ、臓には肝、心、脾、肺、腎の5つ、腑には胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の6つがあり、これらを合わせて五臓六腑とも呼びます。これらの臓腑にはそれぞれの働きがあり、その働きが噛み合って生命が維持されています。そして、臓と腑にはそれぞれの共通した働きがあります。本日は、その働きについてご紹介いたします。
 臓とは精気を貯蔵するところです。その為、エネルギーが不足することによって臓は病気になってしまいます。つまり臓の病気のほとんどは気が足りない状態、いわゆる虚した状態ということができます。
 腑とは気を生成したり、運ぶ働きがあります。例えば、胃は食物を消化してその栄養を全身に運ぶ働きがあり、大腸は便を外部に排出する働きがあります。つまり、流れずに溜まってしまうことが問題となる為、実証が多いです。
 このように臓腑の状態に合わせて治療を行うことが重要となります。自宅でお灸をされているような場合には、臓腑の状態に合わせて行うようにしましょう。



東洋医学的に冷え性を考える

 冷え症でお困りの方は急増しています。これからの季節は、気温は上昇しますが室内はエアコンがつくため、外部との温度差があるために、その温度差によって血管の収縮が強まり、血流が悪くなり、冷え症が悪化する傾向があります。本日は、冷え性体質を改善すために必要な自分自身の冷えのタイプを知る方法をご紹介いたします。
 氣虚による冷えです。氣虚は、胃腸障害がある方に多く認められます。氣虚が起こると、根本的なエネルギー不足のために冷えが起こります。このタイプの場合には、胃腸の状態を整える事重要です。
 血虚タイプによる冷えは、血が少なくなることによって起こる冷え性です。このタイプは月経期間などにへを強く感じる事が多いようです。食事に気を付け鉄分を摂取したり、睡眠の改善などが重要です。
 陽虚タイプによる冷えは、体を温める能力が低いことによって起こる冷え性です。このタイプは排尿の回数が多く、軟便気味な方が多いです。陽虚タイプの方は、体を温める食材を積極的に摂取して、外部の力を用いて温める事も必要です。
 自分自身の冷え性のタイプを知って適切な対応を心がけましょう。また、それでも冷え症が改善しないような場合には鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?


鍼灸治療の考え方:蔵象学説

鍼灸治療を行う上での重要な考え方を本日もご紹介いたします。その考え方と、蔵象学説と呼ばれる考え方です。蔵とは内臓の事を表しています。象は現象の事です。つまり、蔵象とは内臓の状態の変化によって体の外部に現れる現象の事をいいます。例えば、内臓機能が低下することによって食欲がなくなったり、顔色が悪くなったりするような反応をいいます。
 具体的に蔵は肝・心・脾・肺・腎があります。これらの臓腑に問題が起こると、それぞれの臓腑に適応した反応が起こります。肝の場合には、睡眠障害があらわれたり頭痛が起こったりと自律神経失調症の症状が現れやすくなり、心の場合には、精神的な症状が現れやすくなり、脾の場合には胃腸の問題や血の問題が起こりやすくなり、肺の場合には呼吸器系に問題が起こりやすくなり、腎の場合には成長や発育の問題やホルモンの問題が起こりやすくなります。
 また、このような状態が継続的起こると、病は周囲に広がる傾向もあります。例えば、肝の病気は心に影響し、睡眠障害から精神の問題、心の病気は脾に影響し精神的な問題が胃腸障害という形で広がります。
 疾患は1日でも早く改善することが根本的改善につながります。身体の異変に気が付いたら早期の治療開始をお勧めします。


 

形神統一

 本日も、鍼灸治療における考え方をご紹介いたします。その考え方とは形神統一思想です。形とは、人として目に見えるものを指し、神とは目で見る事のできない精神を指します。つまり、心と体は分ける事ができない統一されたものということになります。この考え方は、鍼灸治療を行う上で重要な考え方です。当院で、内臓疾患や自律神経失調症、精神疾患の治療を行う時には、この考え方をとくに重要視しながら治療を行っています。
 形神統一思想は、病気の状態を把握する時だけに使われる考え方ではありません。健康な状態であっても性格的特徴によって発生しやすい病気があります。それを予防する時に重要となります。また、通常の肩こりや腰痛等の整形外科的疾患であっても、心の問題によって発生していることも少なくありません。
 最近では、西洋医学の中でも精神的な問題が様々な病気を引き起こすと考えるようになりました。このように西洋医学と東洋医学がもう少し近づくことができればより良い治療ができるようになるのかな?と思ってます。
日時:2012年5月20日 12:33
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鍼灸治療の考え方は身近に存在する?

 鍼灸治療を行う際の考え方に五運六気という学説があります。五運とは、主に季節の変化から気の動きを読む方法です。六気とは、気候の変化を通して気の動きを読む方法です。
 気は天の気と地の気があります。天の気は天干(十干)とも呼ばれ、地の気は地支(十二支)とも呼ばれます。これらの気が合わさって千支となって天地の気の流れを読む基本的な考え方となります。
 ここまででみた事のある言葉があると思います。それは十干と十二支です。十干とは甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)で、十二支は子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卵(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)です。これらの十干と十二支が絡み合っている状態と季節の変化、気候の変化を組み合わせて鍼灸治療を行います。当院では、五運六季節による治療は行っておりません。その理由は、治療を行う時間も特定しなければならず、夜中であっても治療を行う必要があるためです。
 当院では、病気の発生と自律神経の関係を重視している為、生活習慣を乱して治療を行うことは逆効果になるのではないか?とも考えているからです。
 余談ではありますが、この考え方を基に占いなども行われています。

東洋医学的に病気の発生を考える

 東洋医学的に病気の発生の流れについて血・気・精神から考えてみます。
 東洋医学的に血液とは赤い液体をいい、現在のように赤血球や白血球、血小板等を分けるようなものではありません。そして、血管内を気の力を使って流れるものと考えられています。つまり、血は気がなければ流れる事ができないということになります。西洋医学的には、血液は心臓のポンプ作用によって流れていると考えます。東洋医学では、体内の組織は複雑に影響しあいながら存在し、血は血、気は気と別々の組織としては考えません。
 逆にこれを病気の発生で考えると、気や血に問題が起こります。その問題が、お互いに影響し合って病気が進行します。例えば、最初は気の病気だったものが血に影響を与えるというような流れです。場合によっては、気や血の問題が神(精神)にも問題を起こることもあります。もちろん、逆に精神の問題が血液や気に問題を引き起こすこともあります。
 このように、体の中の組織は密接に絡み合っており、別々に考える事はできません。言いかえれば、体調不良を感じるような時には、その場所だけではなく全体的に問題を起こしている可能性もあるのです。体調不良を全身の問題として捉える事ができれば、より健康な体を手に入れる事ができるかもしれません。


神経痛の鍼灸治療

 神経痛の鍼灸治療を行う事があります。当院に来院されている神経痛のパターンとしては、坐骨神経痛、三叉神経痛、肋間神経痛、手根管症候群、その他、様々な神経痛があります。そして、これらの神経痛でお困りの方の多くは神経痛自体が痛みの原因であると勘違いされています。実際は、神経痛は神経が圧迫されてその支配領域に痛みやシビレが出ているだけで、その神経を圧迫などによって刺激を加えている組織が問題なのです。また、神経痛を内臓痛と勘違いされる方もいらっしゃいます。本日は神経痛の特徴をご紹介いたします。
 神経痛の痛みの特徴は発作性です。常に痛みが起こるという事はありません。そして、痛みが起こる時には何らかの刺激が加わっている事がほとんどです。さらに、神経痛が起こっていない時には痛みもなく日常生活を送る事ができます。さらに、痛みを引き起こしている神経に沿って痛みがあらわれ、その神経が走行していないところに痛みが現れる事はありません。
 神経痛は正確に状況を把握する事で改善が可能です。鍼灸治療で、神経痛の根本的改善を目指しませんか?
日時:2012年5月16日 12:47
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人間の仕組みを東洋医学的に考えると?

 鍼灸治療の考え方として精気学説をご紹介いたしました。本日は、精気学説を通して人間の仕組みを考えてみます。
 精とは目に見えるものです。つまり、体そのものは精によって構成されています。ですが、精だけでは身体を動かすことはできません。そこで、身体を動かす事ができるようにするエネルギーが気になります。つまり、気とは身体を動かすための栄養という風に考えることができます。さらに、身体を動かすために命令をだす神があります。神とは、現代医学でいう脳に当てはまります。これらの精・気・神が共同して働くことで身体が自由に動くと東洋医学では考えています。逆に、これらの機能が共通して働く事ができない時に運動障害があらわれたり、精神の乱れが引き起こされたります。
 つまり、人間の体は心と体は一緒であり別々に存在しているのではないということがいえます。このように考えると、精神的な問題を解消する事が身体に起こっている様々な症状の改善につながります。
 鍼灸治療では、「心と体はつながっている」という考え方を基本に治療を行います。また、健康な状態であっても精神的に問題が起こると、身体に問題が発生する事が考えられます。精神的な安定を心がけましょう。

病気の重大さ

 当院には鍼灸治療を受けに多くの患者さんが来院されます。そして、来院された方と対話を行っている時に感じる事があります。それは、以前と比べて病気の重大さを理解されてから来院される方が増加したという事です。
 当院で行っている鍼灸治療は、特殊な専門領域の治療も多く、めまいや耳鳴り、偏頭痛や緊張性頭痛などの頭痛、過敏性腸症候群やパニック障害、うつ病等の自律神経失調症、その他、整形外科的疾患である椎間板ヘルニアや坐骨神経痛等が主体です。当院に来院される前に、これらの疾患の治療を他の医療機関で受けた後に症状が改善できずに来院されています。その為、今現在の体の状態をしっかりと見つめた後に来院されているからかもしれません。
 このような疾患に関わらず、多くの疾患は長期間放置する事によって悪化しています。そして、放置を続けた期間があるので症状が改善するまでは時間かかります。この放置には、対症療法も含まれます。分かりやすく言えば、肩こりや腰痛等が慢性化しているような状態に対してマッサージを繰り返している等が代表的です。このような事を繰り返しても症状が改善するという事はないと考えられます。一時的な慰安があるだけです。
 病気の状態を自分自身が正確に把握する事が、症状の根本的な改善には必要です。
日時:2012年5月13日 10:32
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鍼灸治療と精気学説

 鍼灸治療を行う上で必要な考え方として、陰陽論・五行学説をご紹介いたしました。この2つの考え方と、同様に鍼灸治療にとって必要な考え方:精気学説のご紹介です。
 精気学説とは、「このようにある全てのものは気によって作られている」という考え方です。そして、物を作る気を精気と呼びます。これは、人間の体も動物も植物も全て当てはまります。
 精気学説が生まれたのは中国で紀元前の話です。全てのものには、眼で見えるものと見えないものがあると考えました。この時代には現代のような科学はないので、全ては勘によって成り立っていたのでしょう。
 この精気学説を分かりやすく考えると水の状態があります。水は、常に水ではありません。水は、暑くなったり乾燥した陽の状態では、蒸発してしまい眼に見えないものになってしまいます。そして、冷えてくるとその水蒸気は、再び水になります。こうした変化を全て精気学説で説明したのです。
 精気という眼に見えないものが集まると眼に見えるものになり、精気が散らばると再び眼に見えないものになるのです。これは世界の成り立ちも同様です。清陽は天となる、つまり清らかな精気は空を作り、濁陰は地となる、つまり、濁ったものは地をつくるという事になります。

日時:2012年5月12日 10:37
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自律神経失調症と五行

 現在はストレス社会ともいわれ、多くの方がストレスによって様々な問題を引き起こしていると言われています。その1つが自律神経失調症です。自律神経失調症の場合には、病院で様々な検査を受けても問題が見つかることは少なく、「様子を見ましょう」という形で終わってしまう事も少なくありません。
 本日は、自律神経失調症を引き起こす事のある流れを東洋医学的に五行を使って考えてみようと思います。
 ストレスは、肝を犯すと考えられています。肝はストレスが加わることによって火が生まれ、肝火となります。その結果、肝火は五行の並び通り(肝・心・脾・肺・腎)に肝火は心を犯してしまいます。(母病及子)その結果、心に病が起こってしまい精神的な問題や睡眠障害等が引き起こされてしまう可能性があるのです。また、肝火が強くなりすぎるとそのさらに隣にある脾を損傷する事もあります。これは肝気犯脾と呼ばれる状態です。これは西洋医学的にみるとストレス性潰瘍と呼ばれる状態になります。鍼灸治療ではこのような流れが起こらないように、肝の火がスムーズに流れるように心の勢いを落とすような治療を行います。(実則瀉其子)
 このようにエネルギーの異常な流れが自律神経失調症を発生させます。薬物療法で改善しない場合には鍼灸治療を試みてはいかがでしょうか?
日時:2012年5月11日 10:09
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鍼灸治療における病気の進行

 前回は五行の関係をご紹介いたしました。今回は、五行の関係によって病気が進行するパターンをご紹介いたします。
 五行学説の考え方の中では母病及子(母の病気が子に及ぶ)場合と子病犯母の2つのパターンがあると考えています。五行学説の中での並びは、肝・心・脾・肺・腎となっています。母病及子の場合には肝の病気が心、心の病気が脾、脾の病気が肺、肺の病気が腎、腎の病気が肝を犯すことになります。子病犯母の場合には、母病及子の逆で腎の病気が肝の病気が腎、腎の病気が肺、肺の病気が脾、脾の病気が心、心の病気が肝を犯すことになります。
 鍼灸治療によって治療を行う時には、原因となっている問題点を探し、その問題点に対して治療を行います。その為、どちらの治療を行う事が正しいというわけではありません。どちらの原理で病気が起こっているかを正確に把握する事が最も重要となります。そして、その状態に合わせて鍼灸治療を行います。
 ただし、鍼灸治療を行う時にこの考え方以外にはないというわけではありません。その他の考え方によって鍼灸治療を行う事もあります。鍼灸治療について気になる方は、今どのような考え方で治療を行おうとしているのか?を鍼灸師に確認してみてはいかがでしょうか?
 

五行の関係

 前回、五行学説についてご紹介いたしました。この五行学説にある、木・火・土・金・水にはそれぞれの関係があります。その関係の流れをご紹介いたします。
 木からスタートして考えてみます。木は火によって燃えます。燃えると土になります。土の中には、金(鉱物)があります。そして、鉱物には水をためる事ができます。水は木の栄養になります。このように、それぞれは、隣り合う物を補うように働きます。この関係を、相性(母子)関係と呼びます。
 もう一つの考え方があります。こちらも木から考えてみましょう。木は土から栄養を取り、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切る関係です。これは五行の並びで、1つ飛ばしになります。この関係は相克関係と呼びます。
 このように、五行に当てはまるものは、それぞれが相性や相克の関係性を保ちながら存在しています。そして、この関係のバランスが崩れた時が東洋医学では病気の発症と考えます。
 鍼灸治療ではこの崩れたバランスを相性関係や相克関係を考えながら整える事を目的に治療を行います。
日時:2012年5月 7日 16:49
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五行学説とは?

 先日、鍼灸治療を行う際に重要な考え方である『五行学説』をご紹介いたしました。本日は、五行学説を、もう少し具体的にご紹介いたします。
 五行とは、『木・火・土・金・水』です。
 『木』ってどんなイメージですか?木は、幹からたくさんの枝別れが出て横に広がりながら上に伸びていきます。これが木の特徴です。つまり、成長や上昇、発散を表しています。ここに当てはまる臓腑が『肝・胆』です。
 『火』はどんなイメージですか?熱い、燃え上がる、明るいです。つまり、温熱、上昇、明を表しています。ここに当てはまる臓腑が『心・小腸』です。
 『土』はどんなイメージですか?これは一番イメージしにくいのではないでしょうか?東洋医学では、土から全ての物が生まれると考えます。いわば畑のようなものです。また、全ての物を吸収します。土に変えると言った感じですね。つまり、誕生・成長・吸収です。ここに当てはまる臓腑が『脾・胃』です。
『金』はどんなイメージですか?これは、GOLDではありません。また、お金でもありません。金とは金属を表しています。金属と言えば、硬い・重たい・形が変わるです。つまり、収斂(硬い事)、粛降(重たく下に降りる事)を表しています。ここに当てはまる臓腑が『肺・大腸』です。
『水』はどんなイメージですか?冷たい、下に流れる、潤いです。つまり、寒涼、下降、滋潤です。ここに当てはまる臓腑が『腎・膀胱』です。
このそれぞれの機能を考えて鍼灸治療を行う事が東洋医学的な鍼灸治療です。
日時:2012年5月 6日 12:37
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鍼灸治療と五行学説

 鍼灸治療の考え方に五行学説があります。五行学説とは、世界は5つの物からつくられているという考え方です。その5つのものとは『木・火・土・金・水』の5つです。そして、この5つを五行と呼びます。
 この五行学説が生まれたのは、紀元前2000年頃と考えれらています。五行学説が生まれた理由には様々な説があります。1つの例として、東西南北の方向があります。そして、東西南北を考える時には自分のいる位置をが中心となります。つまり自分のいる位置を中(土用)として東・南・土用・西・北の5つになった事が五行の始まりという説があります。
 もちろん、今となっては大昔の事なので何がきっかけで5つになったかは分かりません。ですが、今でも五行学説は鍼灸治療を行う上で重要な考え方となっています。具体的には、木には肝と胆、火には心と小腸、土には脾と胃、金には肺と大腸、水には腎と膀胱があてはめられています。
 つまり、内臓の問題を東洋医学的に考えて鍼灸治療を行う時には、五行学説が非常に重要な考え方となるのです。慢性化している症状を鍼灸治療によって改善したいとお考えの方は、是非、東洋医学的な考え方の治療を行っている治療院で治療を受けてみてはいかがでしょうか?
日時:2012年5月 2日 20:50
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鍼灸治療の原則:陰陽

 鍼灸治療を行う際には原則があります。その原則とは、先日ご紹介した陰陽のバランスを考えるという事です。もともと、東洋医学で病気の発生を考える時の1つの考え方に「陰陽のバランスが崩れている状態」と考える方法があります。そして、治療を行う際には陰陽のバランスを整える事を考えて治療を行います。
 陰陽のバランスが崩れた状態とは、「陰陽のどちらかが強くなるとどちらかが弱くなる。」という状態です。これを東洋医学的に考えて治療を行う時には、」強くなりすぎた方を弱らせるか?」それとも「弱くなってしまった方を強めるか?」のどちらかです。これを古典では「実則瀉之、虚則補之」と記載されています。
 この原則は、鍼灸治療によって内臓の障害や問題が起こった時に対応する時には必ず必要な原則となります。肩こりや腰痛などの一般症状の改善を目指す時には、この原則とは関係ない方法を取ることもあります。
 このような治療原則は、西洋医学には見られない東洋医学独自の見解です。西洋医学的に様々な治療を受けても改善できなかった方、病気に対する認識の違う東洋医学を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2012年5月 1日 16:24
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鍼灸治療における保険の適応

 鍼灸治療にも健康保険の適応疾患があります。症状としては、慢性的な腰痛、リウマチ、頸肩腕症候群、五十肩、頸椎捻挫後遺症、神経痛です。これらの疾患に対して、医師が同意書を記入した際に健康保険を適応しながらの鍼灸治療が可能となります。ただし、同意書をもらったからと言ってすべてが健康保険の適応になるか?というとそうではありません。条件としては、医師が自分の治療では改善することが不可能と考え、その病院での治療をあきらめたときにのみ適応が可能となるのです。そのため、病院からその症状に対して薬やシップなどを処方されているときには原則適応とはなりません。鍼灸治療を保険で受けたいという方は、この辺りをご注意ください。
 また、すべての鍼灸院で保険の適応をしているか?というとそのようなことはありません。保険の適応をしていない鍼灸院もあります。当院も健康保険の適応はしていません。健康保険は、本来、日本国憲法第25条1項で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」第2項で「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と規定されています。この第1項の”健康”というところに健康保険の適応があります。このように考えると、健康保険の適応範囲での治療というものは、日本国憲法で考える最低レベルの治療という事になります。当院で行っている治療は、症状の根本的改善を目指した治療です。そのため、健康保険の範囲に当てはまるような治療を行っておりません。
 このような理由から、当院は健康保険の適応を行っておりません。

東洋医学における身体の働き

 鍼灸治療を行う時には体の状態を正確に把握する必要があります。そして、身体の働きを理解しなければいけません。この時に必要な考え方に陰陽論があります。陰陽論とは、全てのものには表と裏があるという考え方です。例えば、昼と夜、日向と日陰、、夏と冬等です。これを体に当てはめると、身体の体表と体内、背部と腹部、頭と足となります。これらの体の部位とは異なり働きも陰陽に分ける事ができます。この時に、基本となる考え方は『身体の構造物は陰』で『身体の機能は陽』になります。
 例えば、血液循環について考えてみます。血液は物質ですので陰となります。そして、血液を動かすエネルギーを東洋医学では氣と考えます。つまり、血液を動かすという事は機能になりますので氣は陽という事になります。
 このように、身体の中のものを陰と陽に分けることによって鍼灸治療は行われます。この陰陽という考え方は、現代の考え方ではないのでとっつきにくい部分もあります。これは検査器具が全くない時代に作られた医学であることから、病態を把握するために経験から陰陽に当てはめるようになったと言われています。つまり、経験=統計という事から今現在でもこの考え方を基本に治療が行われ、実際に様々な症状が改善しています。
 長期にわたり体の不調でお困りの方、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?

東洋医学の特徴:心と体は一つ

 鍼灸治療を行う際の考え方に東洋医学があります。そして、東洋医学と西洋医学には大きな違いがあります。それは、西洋医学は心と体は別と考えるのに対して、東洋医学は心と体はひとつ、つまり心と体を分けることはしません。最近では、西洋医学の中でも心身症として心と体を一つとして考える事もありますが、まだまだ一つとして考えているようには思えません。
 実際に、「ストレスが長期間続くことによって胃が痛くなる」という経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。これは、精神的なストレスが副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイドの分泌を促進し、内臓の血流を悪化させてしまいます。この反応は、セリエのストレス学説と呼ばれる学説です。このような事が起こった結果、胃の粘膜の代謝がおちてしまったり、胃の保護ができなくなってしまいます。その結果、胃の表面が荒れてしまい、胃のビランやひどい場合には胃潰瘍を引き起こしてしまいます。
 このように考えても心と体はひとつであるという事がお分かり頂けると思います。身体の不調が長期間継続しているような場合には、身体の問題だけではなく心の問題も考えてみてはいかがでしょうか?

鍼灸治療における体質改善

 東洋医学的治療に鍼灸治療を行う際に重要と考える事があります。それは、今現在の体質に問題がないか?という事です。実際に体質に問題があるような場合には、対症療法を行う以上に体質改善が重要となります。これは東洋医学的な治療を受けられている方以外でも、現在は健康に気を使っている方が増えてきていることから、体質改善に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか?それでは体質とは何なのでしょうか?
 体質とは何か?を考えると、今までの生活リズムによって作られた体調ということができます。つまり、食べたもの・飲んだもの・日ごろの運動・睡眠リズムがあります。これらによって作られた体の状態を改善することは、これらのリズムを見直す事が重要となります。そして、東洋医学的な治療ではこれら以外の部分を改善していく事を目的に治療を行います。具体的には、血液循環の改善を通して不妊体質の改善を目指します。血液循環は自律神経機能によってコントロールされています。つまり自律神経機能を整える事が体質改善に最も重要という事になります。
 生活リズムの改善と自律神経調整による血流改善によって身体の根本的な問題の改善をしませんか?

帯脈

 帯脈は脇腹の第十一肋骨の先端部の、章門に起こり、帯のように身の回りを一周します。その支脈は帯脈の部より上前腸骨棘部に至ります。そして、足の少陽胆経と側腹部の維道に会します。帯脈の最大の特徴は、身体を一周回ることにあります。その為、全ての経絡と交叉しているため、全経絡を調整する事ができます。
 帯脈とは着物を着る際の帯がある部分に流れる経絡をいいます。脈とは、身体の血筋が斜めに分かれて流れる血筋です。この経絡は、奇経の経絡であるため日本ではあまり大切にされていない傾向があります。ですが、帯脈の病変はこの経絡が流れる範囲にも起こり、代表的な病変として腰痛や生理痛、月経不順などがあげられます。特に月経不順に関しては、古典で「諸経は上下往来し、帯脈の間に熱を遺す。寒が盛んになり熱が抑えられると、白物が満み溢れ、尿に随いて下り、綿綿としても絶えない」と記載されています。その他、経絡状の病変以外でも四肢麻痺、肢体の疼痛、痙攣、発熱、頸項部や頬部の腫脹、眼の痛み、めまい、難聴、季肋部痛等の症状も現れやすいと考えられています。
 
日時:2012年4月15日 11:45
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鍼灸治療の目的

 鍼灸治療を行う目的は、西洋医学的には硬くなった筋肉を柔らかくする、血液循環をよくする、疼痛の緩和、東洋医学的には氣血の巡りを良くする、臓腑の働きのバランスを改善するなど様々な目的があります。本日は、これらの目的の中でも西洋医学的考え方の1つ「血液循環をよくする」についてご紹介いたします。
 血液循環をよくする目的は、体中のどの組織をみても重要です。その理由は、血液が組織に対して栄養を運んでくる為です。栄養がなければ、どの組織も機能する事ができません。これは、食事を取らずに運動をする事ができないのと同様です。
 血液循環のよくない組織は、すぐに疲労が溜まってしまったり動きが硬くなってしまったりします。そして、その周辺に老廃物が溜まってしまう傾向があります。また、その状況が更に悪化すると組織の壊死が起こってしまう事もあります。このような状態になると、その組織周辺では発痛物質と呼ばれる物質が分泌されるようになり痛みが現れます。
 疲労が溜まりやすい、冷たくなる、このような症状が現れるようになったら血液循環が低下している事が考えられます。血流の改善を心がけましょう。 
日時:2012年4月13日 17:19
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鍼灸治療と筋肉

 鍼灸治療の目的に筋肉を柔らかくする事があります。痛みが現れる多くの疾患が、筋肉が堅くなることによって起こっているとも考えられています。実際に、ほとんどの筋肉は骨から骨に付いています。そして、筋肉が硬くなることによって関節の動きに制限をかけてしまいます。そうすると、関節を動かすために筋肉は更に強い力が必要となります。そうすると、筋肉は更に硬くなってしまいます。このような悪循環によって痛みが強まる傾向があります。
 例えば顎関節症を考えてみましょう。顎関節症が起こると顎関節の運動に関与する筋肉である咀嚼筋が硬くなってしまいます。咀嚼筋が硬くなることによって、顎関節の運動は制限されてしまいます。ひどい場合には、開口障害が現れ指1本分ぐらいしか開かなくなってしまう事もあります。
 また、筋肉が硬くなることによって周囲の組織を圧迫してしまう事もあります。圧迫されやすい組織が血管や神経、リンパ管です。例えば、血管が圧迫されると血流が悪くなることによって痛みが現れやすくなります。神経が圧迫される時には、神経痛が発生します。リンパ管が圧迫される時には、浮腫が起こってしまいます。
 このように、筋肉が硬くなるという事が多くの問題を引き起こす可能性があるのです。筋肉は軟らかいのが正常です。是非、軟らかい筋肉を維持できるように心がけましょう。
日時:2012年3月26日 12:21
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Y・K様からお喜びの声を頂きました!

大阪府在住 女性 Y・K様 顎関節症による自律神経失調症

去年の6月に歯の矯正をして、10月に右奥歯の親知らずを抜きました。

そこから頭に割れそうな痛みが毎日続き、町医者に行き、大病院を紹介してもらいCTを3回もとりましたが、原因がわからないまま手術をし、悪性なものは見つかりませんでした。頭痛薬を病院からもらい、毎日飲んでいましたが、頭痛が治まることはなく副作用でめまい等があり悩んでいました。

そこで、自分でインターネットを調べ東洋医学治療センターを知り、診療をしてもらい原因が顎関節症による自律神経失調症である事がわかり安心しました。

今では痛も改善し、たくさん飲んでいた頭痛薬も飲んでいません。



お喜びの声を頂きありがとうございました。

歯科による処置によってこのような症状が現れる事も少なくありません。特に歯列矯正は、顎関節症を誘発する原因となりうると考えています。さらに、顎関節の位置異常が引き起こされることによって自律神経失調症も起こりやすくなります。
治療も順調に進み終盤になっています。このまま、症状が起こらなくなるまで徹底的に改善できるようサポート致します。

当院で行った治療法

顎関節症のコントロールと鍼灸治療による自律神経調整

鍼灸治療方法

 鍼灸治療には、様々な方法があります。そして、それらの治療法にはそれぞれ良い点があります。ですが、万能な治療法はありません。それぞれの治療法には、メリットもありますがデメリットもあります。その為、1つの方法に固執して治療を行う事によって改善する疾患も改善しにくくなってしまう事もあります。
 例えば、自律神経失調症。自律神経失調症は交感神経と副交感神経機能が乱れることによって発症する疾患です。その為、自律神経のバランスを正確に把握し調整する事が最も重要となります。このような時に、マニュアル通りに経穴を取穴して鍼灸治療を行ったとしても効果が現れる可能性は低いと考えられます。その理由は、自律神経を調節するためには治療の刺激量も重要となります。交感神経機能を緩めるためには軽い刺激、交感神経機能を高めるためには強刺激を行う必要があります。
 また、スポーツ障害に対して鍼灸治療を行うような場合には、東洋医学的な考え方を基に治療を行うよりは、トリガーポイントなど西洋医学的な考え方で治療尾を行った方が良い結果があらわれる事がほとんどです。
 現在鍼灸治療を受けられている方で、症状が中々改善しないような場合には、鍼灸治療の中でも違う治療法を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2012年3月 2日 13:06
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坐骨神経痛の鍼灸治療

 坐骨神経痛は鍼灸治療で結果を出しやすい疾患であると当院では考えています。その理由としては、坐骨神経つの多くは筋肉性の問題です。その為、坐骨神経を圧迫している硬くなった筋肉を緩める事ができれば坐骨神経の圧迫がとれ坐骨神経痛が改善するという事になります。
 坐骨神経痛を東洋医学的に考えると、肝もしくは腎が弱っている、又は胆もしくは胃が強まっている事が多いと考えています。この肝と腎の2種の経絡は共に足の内側を走行し、胆と胃は足の外側を走行しています。
 鍼灸治療以外で坐骨神経痛の治療を行う際も、足の内側の筋肉を意識して治療を行う事が多くあります。このように考えると、肝や腎が弱っているという問題を改善する事が坐骨神経痛の改善に最も有効なのではないか?とも考える事ができます。
 鍼灸治療による坐骨神経痛の治療を受ける際には、東洋医学的診断と共にどの筋肉によって坐骨神経が圧迫されているのか?という事をしっかりと確認するようにしましょう。そうすることで、自宅でのセルフケアも行いやすくなります。
日時:2012年2月22日 16:35
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関節痛とグルコサミン

 関節痛でお悩みの方から、『グルコサミンは効果があるの?』というご質問をいただく事があります。これに対する当院の見解をご紹介いたします。
 まず最初に知っておいていただきたい事があります。それは、人が食べたものをどのようにして吸収するのか?という事です。人は食べた物を吸収する際に、炭水化物はブドウ糖、タンパク質はアミノ酸、脂肪は脂肪酸、グリセリンに分解した後に吸収されます。そして、タンパク質、ブドウ糖、脂肪に、ビタミン、ミネラルを合わせて5大栄養素として身体を構成しています。関節を構成する要素も同様です。
 関節軟骨を形成する物質にグルコサミンがあります。グルコサミンは、糖とタンパク質が結合した粘りのあるムコ多糖類です。先程、人の体に吸収されるのは炭水化物はブドウ糖、タンパク質はアミノ酸となって吸収されるという事をご紹介いたしました。つまり、グルコサミンは糖質とアミノ酸の結合物質であるため、吸収するためにはそれぞれに分解をしなければいけません。その為、グルコサミンをとったからといって、グルコサミンとして吸収されるのではありません。そして、吸収される時に別々になって、身体の中で再びグルコサミンに再合成されるとは限りません。これは、牛肉を食べると身体の中に牛肉が作られると言うのと同様の考え方になります。そんなことはありませんよね。
 このように考えると、グルコサミンをとったからといって関節痛が改善するという事は考えられません。当院では、このような考え方から関節痛にグルコサミンが効果的であるとはいえないと考えています。
 関節痛でお悩みの方、グルコサミンを摂取するのではなく、痛みが現れている関節周辺の筋肉を強化する事が重要です。
日時:2012年2月19日 12:57
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肩こりの鍼灸治療

 肩こりには鍼灸治療の有効性が高いと考えています。その理由は、鍼灸治療による血流の改善と、筋肉の柔軟性の向上にあります。肩こりが起こるメカニズムを知ることで、ご理解いただきやすくなると思います。そこで、肩こりのメカニズムをご紹介いたします。
 肩こりは、筋肉内に老廃物が溜まってしまう事によって起こっています。老廃物がたまる理由は疲労です。疲労が溜まる事によって筋肉が硬くなってしまいます。硬くなった筋肉は、筋肉内に走る血管を圧迫してしまいます。血管の圧迫が起こると、血流の悪化が起こります。それが筋肉内に老廃物を溜める原因となってしまいます。
 鍼灸治療は、血液循環を改善させる効果のある治療法で、更に筋肉を軟らかくする効果のある治療法でもあります。このような理由から肩こりに対して鍼灸治療は非常に効果的であると考えています。また、慢性的な肩こりが起こっているような場合には、肩こりの原因が自律神経機能の乱れによって起こっている可能性もあります。鍼灸治療の方法によっては自律神経機能を整えることも可能です。
 慢性的に肩こりを感じているような場合には、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2012年2月 8日 10:34
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睡眠障害と鍼灸治療

 睡眠障害は体に様々な悪影響を及ぼします。具体的には、睡眠障害が起こることによって自律神経失調症が悪化したり、うつ病などの精神症状が引き起こされたりすることもあります。実際に、睡眠不足が数日間続くだけでも体調不良を感じることも多くあります。それでは、睡眠障害はなぜ起こるのでしょうか?
 睡眠障害が起こる主な原因はストレスによって自律神経機能が乱れることによって起こっていると考えています。特に、自律神経バランスの内、交感神経機能が強まっている時に起こりやすい症状です。ですが、睡眠障害が引き起こされるのはこれだけではありません。その他、顎関節症も睡眠障害を引き起こしやすいと考えています。その理由としては、食い縛りを行っている事が多いからです。食い縛りを起こしている時は、睡眠でいうと浅い睡眠状態と考える事ができます。浅い睡眠状態では、睡眠時間を確保したとしても脳は休憩する事ができません。その為、寝て起きてもすっきりしない事も多くあります。このような場合には、対症療法として睡眠薬を服用するよりも、睡眠障害の原因となっている顎関節症の改善をする事が重要となります。もちろん、睡眠障害が強く現れているような場合には対症療法を行う事も必要です。
 ですが、薬の服用によって根本的な原因が改善されれるわけではありません。朝起きた時に顎のだるさを感じる方や鏡をみて頬骨の高さが違うような場合には、顎関節症によってこれらの症状があらわれている可能性があります。顎関節症の治療を受けてみてはいかがでしょうか?このとき、特に鍼灸治療は有効性が高いと考えています。筋肉の硬さを和らげ、血流が改善する事で質の良い睡眠につながることもあります。
日時:2012年2月 5日 12:44
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自律神経失調症とは?

 自律神経失調症とは心身症以外で自律神経のアンバランスな状態をいいます。実際に自律神経のバランスを測定すると、交感神経が優位な場合と副交感神経が優位な場合では、交感神経が優位になっている事がほとんどです。
 自律神経失調症の特徴としては、自分自身の症状をしっかりと認識している事が多く、その症状に対して病院を受診して様々な検査を行っても原因不明である事がほとんどです。自律神経失調症が起こる主な原因はストレスです。ですが、これだけで自律神経失調症が発症しているわけではありません。ストレスにプラスして頑張りすぎている傾向があります。この頑張りすぎによって疲労が溜まり、その疲労がたまった状態にストレスがかかることによって対応ができなくなってしまい自律神経失調症の症状があらわれてしまうのです。
 自律神経失調症の根本的原因を改善する時に鍼灸治療の有効性が高いと間臥て当院では治療を行っています。その理由としては、鍼灸治療は副交感神経機能を引き出す効果があると考えられている事と、筋肉を和らげる効果があるためです。自律神経失調症の症状がある方は、一度鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか?
日時:2012年2月 1日 18:19
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鍼灸治療と痛み

 鍼灸治療を行う目的に痛みの改善があります。筋肉内の血流が悪くなって痛みが起こっているような時には、特に鍼灸治療がお勧めです。見分け方としては、運動を開始した時には筋肉の硬さや痛み、ツッパリ感を感じるが、動き出して温まってくると痛みが改善する、そして、休憩後、体が冷えてしまうと運動開始時に再び痛みが現れる、このような場合が筋肉内の血流が悪化する事によって痛みが起こっていると考える事ができます。
 このような場合に鍼灸治療が有効な理由としては2つ考えられます。1つ目は、鍼灸治療は血液循環を改善させる能力の高い治療法です。その為、痛みの原因が血流の低下であるような場合には、症状が改善する結果が現れるのです。2つ目は、筋肉を弛緩させる能力が高い事にあります。筋肉が硬い状態というのは、ホースを握って水が出ないようにしているような状態で、筋肉が硬くなってしまう事によって血管を圧迫してしまい、血流の低下が起こってしまうのです。
 動き始めにう痛みがあるような場合には、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2012年1月22日 17:53
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スタッフ紹介:澤井 梓

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澤井 梓
京都仏眼鍼灸理療専門学校 卒業
学校で、基礎医学として解剖学・生理学・運動学・病理学・内科学・外科学・婦人科学等の西洋医学と、経穴学・鍼灸学、経絡治療などの東洋医学を学ぶ。
在学中に、学校で学ぶ知識だけではなく深く広い知識をつけようと考え、外部のセミナーにも参加し、推拿、脈診、テーピング療法など様々な知識・技術を習得。
更に深い知識をつけようと自己研究をするが、大きな壁にぶつかって悩む。そこで出会ったのがアロマセラピー。香の力によって、ストレスが和らぐなど、現代のストレス社会には重要と考え、アロマセラピーの知識を深め、メディカル・アロマセラピーの資格を取得。
現在、これまで学んだ知識を深め、更に、新しい技術を身につけることに全力を注いでいます。

治療における考え方。
 治療において最も重要な事は、自然治癒力をいかに強める事ができるかという事です。これは東洋医学の原点でもあります。東洋医学の専門家として、自然治癒力を最大限に引き出すことができれば、もう一歩上の治療家になれるとも考えています。
 これを西洋医学的に考えると、『自律神経機能を整える』という事になります。自然治癒力とは、身体を治す力、つまり副交感神経機能を正常に働かせるという事になります。副交感神経を引き出すためには、治療技術だけではなくコミュニケーションによって患者さんとの信頼関係を築くことも重要となります。
 実際に、現代医学はストレス社会ともいわれています。そして、そのストレスによって、自律神経失調症やめまい、うつ病、パニック障害などの精神疾患、頭痛や顎関節症、肩こり、慢性腰痛などの身体疾患、様々な病気が発症しています。これらの疾患の『根本から改善』をモットーに治療をおこなっています。
 治療方法としては、東洋医学を中心に整体療法、自律神経免疫療法、アロマセラピー、テーピング療法、AKA、NLPカウンセリングなどをおこなっています。

スタッフ紹介:沖田 豪

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沖田 豪
明治東洋医学院専門学校卒業
3年間の通学中、座学で基礎医学として解剖学・生理学・病理学・内科学・外科学・運動学を学ぶ。
鍼灸学科を先行し、更に中医学・東洋医学・経穴学、実習で鍼治療・灸治療を学ぶ。
通学中に、学業だけでは『痛みが取れる治療技術は得られない』と感じ、鍼灸整骨院3院に勤務し問診力・コミュニケーション能力を身に付け、患者さんの痛みやお悩みを少しでも和らげるためにはどのようにすれば良いのか?という事を常に考えてきました。そして、『痛みの取れる治療家になる』という決意を基に、治療系の各種セミナーに参加し、骨盤矯正法、テーピング療法、筋バランス療法、PNF等の技術を習得する。
現在、東洋医学治療センターでさらなる治療技術の向上と付加価値の高い治療が提供できるように日々勉強中です。

治療における考え方
 私が治療において、最も重要と考えてることは『どこかのバランスが崩れると、全てのバランスが崩れてしまう』という事です。
 これまで様々な患者さんの治療を行ってきました、その中で、『長期にわたり治療を受けたが、症状は改善しなかった』、『長時間のマッサージを受けてもよくなるのはその時だけ』など、治療を受けても改善できなかったという方が非常に多い事に気が付きました。これを自分なりに考えてみると、施術者側の問題として、『同じ事を繰り返しているだけ』『痛みがある部位だけしか考えていない治療』になっている事と、患者さん自身の考え方として『マッサージが治療だと思っている』ということが問題になっているという結論に達しました。このような施術は、体の不調の根本的原因に目を向けずに、目先の対症療法にしかなっていない事がほとんどです。ただし、これがすべて間違っているというわけではありません。もちろん、症状に対して対症療法を行わなければならないこともあります。問題となるのは、対症療法を継続して行うという事です。対症療法を繰り返し行ったとしても、一時的な症状緩和は可能ですが、多くの場合で症状が再発します。再発しやすい状態が『治った状態』という事ができるでしょうか?私は、そうは思いません。
 私の考える『治った状態』と考えることのできる基準は、『不調を感じない状態』ではなく『不調が再発しないような状態』です。

『常にトータルケア』をモットーに患者さんに接する事、これが私自身の治療方針です。


鍼灸治療の適応範囲

 鍼灸治療の適応範囲は内科系疾患、整形外科疾患、婦人科系疾患、耳鼻科系疾患、眼科系疾患、その他様々な疾患に適応されます。このように多くの疾患に適応できる理由として、東洋医学の根本にあたる考え方に在ります。その考え方とは、身体に起こる問題は臓腑のバランスが崩れる事が原因であるという考え方によります。
 例えば、目の疾患が現れたとします。このような時には、目の疾患と考えずに肝臓に問題が起こっている可能性が高く、その結果、肝臓に関連する器官として目の問題が起こると考えます。他にも、耳の問題が起こったとします。このような時には、耳の問題と考えずに、耳の関連のある臓腑の問題として腎の問題を考えます。
 このように、身体に起こる問題は臓腑に問題が起こることによって発症しているという考え方から、臓腑の問題を改善する事によって症状は改善すると考えます。このような理由から、鍼灸治療の適応範囲は広く様々な疾患に対して治療が行われます。
 西洋医学的に治療を受けても中々改善しないような場合には、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2012年1月 6日 16:02
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新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜りまして、誠にありがとうございました。

今年は辰年。空に上る昇竜の勢いで、知識・技術の向上を目指し、見違えるような治療院づくりを実現してゆきたいと存じます。

本年も皆さまの健康回復と、さらなる健康増進に東洋医学治療センターがお手伝いさせていただければ幸いです。

皆さまのご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

東洋医学治療センター スタッフ一同

平成24年の診療開始のご案内
 平成24年の診療は1月4日(木)より平常通り行います。

 診療時間 
  午前  9:00〜13:00
  午後 16:00〜20:00
日時:2012年1月 4日 10:11
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自律神経失調症を改善するための鍼灸治療

自律神経失調症は、ストレスによって発症する傾向があります。特に、慢性的なストレスがかかり続けると交感神経機能が亢進してしまい、全身の血管は収縮してしまいます。その結果、脳への血流量も減少してしまいます。これが自律神経失調症に陥ってしまう流れです。
ですが、これだけが自律神経失調症の原因ではありません。実際には、血流の悪化により神経伝達物質であるドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどの分泌も不安定になってしまいます。その結果、脳内での神経の働きが正常に行う事ができなくなってしまいます。これが自律神経失調症の発症なのです。これは、現在西洋医学的がうつ病や自律神経失調症を改善する時に使用するSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)等を使用する事によって症状を一時的にごまかす事ができている例をみると分かります。
 それでは、鍼灸治療によって自律神経失調症を解消するにはどうすればよいのでしょうか?
 その方法論としては、脳への血流を促進する事、そして、神経伝達物質を作るために副交感神経機能を亢進させることが重要となります。詳しくは、後日ご紹介いたします。

氣とは?

 東洋医学を考える時に必ず氣という言葉がでてきます。ですが、これは、東洋医学のみならず現代社会の中でも頻繁に使用されています。例えば、元気、病気等です。元気とは、身体を動かす元となる気が十分ある状態、病気とは気が病んでしまっている状態です。それでは、気とは何なのでしょうか?本当に身体の中にそのようなものがあるのでしょうか?
 気は存在します。これが当院の見解です。ただし、気という目に見えないものではなく、気は実際には目に見えるものと考えています。具体的にはリンパ液です。人間の体は、血管とリンパ管が全身にはりめぐらされています。その内、血管には血が流れています。この血に関して東洋医学では、赤い液体を血とするとされています。そして、血以外の液体としてのリンパ液については津液とする説もありますが、具体的に説明されていません。
 気の作用について、皇帝内経には『衛氣は皮毛・肌肉、腠理(毛穴)を温め潤す。』また、『表の防御を行い、更に臓腑を潤す』としています。これは皮毛や肌肉を潤すというのは液体成分と考えられます。また、表の防御はリンパ球な含む白血球の作用です。
 このように考えると、気とは「免疫作用を持った液体成分」と考える事ができます。その作用こそがリンパ液の作用なのです。
日時:2011年12月21日 09:51
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病気の概念

 東洋医学における業気の概念に三陰三陽論というのがあります。この概念は、病気の進行の度合いを表しています。病気は、体の表面から入ります。そして、身体の表面付近で身体を守る正氣と抗争が起こります。ここまでが陽病と呼ばれる段階です。ここで正気が負けてしまうと、身体の深部に病気が及んでしまいます。ここが陽病から陰病への転換です。陰病とは、身体が闘う力を失った状態で病気が体内に入り臓腑にまで及んでいる状態です。このように、病は体表から体の深部に侵入します。
 陽病と陰病について違う視点から見ると、陽病は急性期の病気、陰病は慢性期の病気とも考える事ができます。つまり、同じような身体の状態であっても急性期と慢性期では陽病と陰病になり治療の原則が異なります。
 陽病を現代的に考えると交感神経が優位な状態ですので、副交感神経機能を高める事が必要となります。逆に陰病の場合には、副交感神経機能が優位な状態です。その為、治療では交感神経機能を高める事が必要となります。

日時:2011年12月19日 11:45
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ツボの選び方

 鍼灸治療は自律神経機能を整えるのに有効な治療法であると当院では考えています。ただし、気をつけなければならない事があります。それはツボの選び方です。鍼灸治療は自律神経機能の調整できるとともに間違った取穴を行うと自律神経機能を乱してしまう事も考えられるのです。
 交感神経機能が抑制されて発症する事の多い陰病の場合には、井穴・榮穴・兪穴・絡穴・背部の兪穴を取穴する事が重要です。これらの経穴は交感神経機能を高めるのに有効な経穴とされています。
 逆に交感神経機能が亢進してしまっている陽病では、絡穴・原穴・腹部募穴を取穴する事が重要です。これらのツボは、交感神経機能を抑制するのに有効な経穴とされています。ただし、注意しなければならない事があります。原穴の場合には、治療の方法次第で交感神経・副交感神経のどちらにも影響を与える事があります。その為、治療方法を慎重に選択する事が重要となります。
 自分自身の体調に合わせて治療を行うような場合には、このような事も考慮してツボを選んでみてはいかがでしょうか?また、分からないような時には専門家に相談する事をお勧めします。
日時:2011年12月17日 09:12
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鍼灸治療の方法:良導絡

 鍼灸治療の方法に良導絡と呼ばれる方法があります。良導絡は、自律神経の調整を行う際に有効な方法と当院では考えています。その為、当院で良導絡治療を行う際には内臓の調節を中心に行う際に用います。
 良導絡の方法論としては、自律神経の働きを正確に把握する事が重要となります。そして、自律神経の働きを正確に把握するために、手の6部位、足の6部位の合計24か所で汗をかいている量を計測します。この時には、必ず左右で同じ部位で計測しなければいけません。計測の結果、汗を多くかいている部位は交感神経が優位な部位、汗をあまりかいていない部位は副交感神経が優位な部位として考える事ができます。この計測結果に対して、交感神経機能が優位な部位には興奮の抑制を目的に子穴、副交感神経機能が優位な部位には興奮を促進させるために母穴を使用して鍼灸治療を行います。
 鍼灸治療によって自律神経を調整するためには、できるだけ正確なデータが必要となります。これには、治療家の直感的な面も必要にななりますが、科学的なデータが必要にもなります。自律神経機能に問題が起こっているような場合には、正確なデータを計測のもとで治療を受けてみてはいかがでしょうか?

疼痛緩和のための鍼灸治療の副作用

 痛みを解消するために鍼灸治療がおこなわれる事があります。本来、痛みを軽減させることだけが目的の場合には交感神経機能を強める事が重要です。交感神経機能が亢進する事で、脳内ではアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が分泌されます。その結果、これらのホルモンによって痛みを感じにくくなります。これで痛みの緩和が可能となるのです。
 鍼灸治療によって交感神経機能を高めるために、身体に対して強刺激を加える事があります。具体的方法論としては、太い鍼を使用する、鍼を深く刺入する等の方法が日本の鍼灸治療では行われる事が多いです。
 痛みを緩和させる為に鍼灸治療は有効性の高い方法です。ですが、交感神経機能を高めることにも問題があります。その問題とは、交感神経機能特有の反応として、全身状態の血流低下、ホルモンバランスの乱れなどが引き起こされます。
 鍼灸治療は、痛みを軽減させるのには有効な方法です。ですが、鍼灸治療で痛みの軽減だけを目的に強刺激を加え続けると、上記のような副作用があらわれる事も考えられます。痛みが慢性的にある場合で鍼灸治療を繰り返し行っても改善しない場合には、他の治療法を考える事も必要です。

鍼灸治療による自律神経失調症治療

 鍼灸治療によって自律神経失調症治療を行う時には特殊な鍼灸治療法を行う必要があります。具体的には、交感神経と副交感神経のどちらを刺激したいのかを決定する必要があります。その為には、症状を具体的に分析しなければいけません。当院では、具体的に分析するためにパルスアナライザーを用いて心電図を計測し、心電図を分析して交感神経、副交感神経のどちらに治療が必要かを決定します。その後に選穴を行います。
 交感神経の活動を高めるためには井穴・榮穴・兪穴・郄穴・交会う穴への刺激が有効です。そして、交感神経活動を引き出すために、得氣させる事が必要となります。逆に副交感神経機能を高めるためには、絡穴・合穴が有効です。この時は、浅刺で呼気時刺入が有効ですまた、原穴は施術方法によって交感神経・副交感神経のどちらかを改善する事ができます。
 このように施術方法と選穴場所が自律神経失調症の治療には特に重要となります。最近ではインターネットなどで、「この症状にはこのツボ」といった感じで紹介されている事がありますが、今現在の症状にあっているかどうかが分からない場合には、症状を悪化させてしまう事もあります。自宅でケアを考えている方は専門家に相談してから行うようにしましょう。

良導絡

 鍼灸治療の1つの方法に良導絡があります。良導絡とは、病気は臓腑のバランスが乱れることによって発症し、臓腑のバランスをとりなおすことで病気が治るという考え方です。そして、五臓六腑の働きを改善する事で体質改善を目指すという考え方の治療法でもあります。この治療法の根拠となる考え方は、難経の六十九難に記載されている『虚者補其母、実者瀉其子、当先補之、然後瀉之』です。これを訳すと、『虚すればその母を補え』を分かりやすく言うとエネルギーが足りなければそのエネルギーの源となるものを補う、『実者瀉其子』はエネルギーがあり余っていたらそのエネルギーは流す、『当先補之』はまず先に足りない方を補い、『然後瀉之』はその後に余っているものを流す、つまりエネルギーが足りなければそのエネルギー源となるものを補い、次に余っているエネルギーを流すという治療法です。補う時に必要なのはリラックスできる体内環境である副交感神経機能です。逆に瀉法を行うのは活動レベルの向上である交感神経機能の亢進です。
 良導絡は、汗をかいている量を計測して、その発汗量を計算して自律神経のバランスを考えるため、自律神経失調症の治療にも有効性が高い治療法です。

日時:2011年12月10日 10:06
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鍼の深さについて

 鍼灸治療が初めての方から、『鍼は深く入れるのですか?』というご質問を頂く事があります。また、以前通っていた鍼灸院では『深く鍼を刺したことはない』と言われる方もいらっしゃいます。そこで本日は、鍼治療を行う時に鍼を深く入れるのか?それとも浅く入れるのかを決定する判断基準をご紹介いたします。
 まず、この事について記載されている古典をご紹介いたします。
『脉実者、深刺之、以泄其氣。脉虚者、浅刺之、使精氣無得出、以養其脉、独出其邪氣』と皇帝内経霊枢終始編で紹介されています。これはを訳すと、脈が実して強いものは、鍼を深く刺し、その気を排出しなければならない。脈が虚して弱いものは浅く刺して、精気のないところに精気を補い、その脈を補って、邪気を体の外に排出するという事になります。つまり、鍼は常に浅く刺すや深く刺すと固定されるものではなく、その時の身体の状況に合わせて行わなければならないという事になります。
 このような中医学の古典的考え方に従って、当院では体の状況に合わせた治療を行っています。その為、「鍼はどれぐらい刺します。」と断言する事はできません。
日時:2011年12月 9日 10:39
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鍼灸治療のツボ:兪穴

 鍼灸治療に使用するツボにも特に重要なツボがあります。その中でも兪穴は非常に重要なツボとして考えています。
 古典には、『井主心下満、榮主身熱、兪主体重節痛、経主喘咳寒熱、合主逆気而泄、此五臓六腑其井榮兪経合所主病也』と記載されています。これは鍼灸治療を行う原点とも考えることのできる文章です。
 心下満とは、心臓の下でみぞおち辺りの上腹部の閉塞感で、心臓の血管障害等が起こる時に反応が現れる場所で、その治療に井穴を使う事をあらわしています。具体的には、心臓の動きを強める作用と考えられている事から、現代医学で考えると交感神経を刺激するという事になります。
榮穴の身熱とは発熱状態をあらわしており、発熱した時に治療を行う事で解熱作用があると考えられます。
 兪穴の体重節痛とは、身体の痛みをあらわしています。つまり、身体の痛みを解消するために使用するツボという事が考えられています。この作用も交感神経を興奮させる事によって機能すると考えられます。
 経穴は咳や喘に効果的なツボと考えられています。これは現代でいう風邪の症状の治療に使用するツボと考えられています。
 合穴は逆気に使用するツボと考えられています。逆気とは、胃の内容物が上がってくる状態、いわゆるゲップや吐き気などに効果的です。この作用は、副交感神経機能を高める作用とも考える事ができます。
 兪穴の作用を考えると井・榮・兪穴は交感神経機能を高める事ができるツボであり、合穴は内臓著説も含め副交感神経機能を高める事のできるツボと考えられています。
 今現在の症状に合わせてツボを使用してみると効果的です。

日時:2011年12月 5日 08:52
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膝蓋靭帯炎の鍼灸治療

 膝蓋靭帯炎は、長距離ランナーやサッカーなどのボールを蹴るスポーツ、ジャンプを繰り返すスポーツに発症しやすい疾患です。この疾患はオーバーユースによる疲労性疾患であるとともに重心位置異常によっても発症しやすい疾患です。
 膝蓋靭帯炎の発症に関与する筋肉は大腿四頭筋です。大腿四頭筋とは、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4つの筋を総称しています。この4筋の内、大腿直筋に問題が起こることによって発症する事が多いと考えられます。
 膝蓋靭帯炎の発症は、片側に起こる確率が約60%で、両側に起こる確率が約40%です。ただし、片側に起こった場合であっても膝蓋靭帯炎の痛みを軽減させるために、健側に負荷をかけるため健側も膝に何らかの問題を引き起こす事があります。
 膝蓋靭帯炎は、膝の運動に関与する筋肉に問題が起こっています。その為、筋肉に適切な治療を行う事ができれば比較的早期に改善する事が可能な疾患でもあります。当院では、鍼灸治療を行う事によって大腿四頭筋の柔軟性を向上し、膝蓋靭帯炎の改善を目指しています。
日時:2011年12月 4日 08:45
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痛みに対する鍼灸治療は効果がない?

 痛みに対して鍼灸治療を行う事は意味がないといわれる事があります。その理由を聞くと、『治療をうけてもしばらくすると再び痛みが現れる』からと言われていました。これは、一部は正しく、一部は間違っていると考えられます。
 まず、この考え方で正しい部分は『鍼灸治療を行ってしばらくすると再び痛くなる』という事を考えると、痛みに対して対症療法を行い痛みが分かりにくくしているだけと考える事も出来ます。これは、西洋医学でいう鎮痛薬やペインクリニックなどで行われているブロック注射と同様と考える事ができます。特に、鍼灸治療での鎮痛作用は、交感神経β受容体を刺激する事になり、交感神経β受容体を刺激する事によって痛みを感じにくくすることによって起こっています。
 間違っている部分としては、症状によって異なりますが鍼灸治療によって根本的な部分の治療も同時に行っている場合には痛みの再発予防にもつながります。
 つまり、鍼灸治療のおこない方によって正しい部分と間違っている部分があるという事になります。鍼灸治療を受けられている方で、不安に感じているような場合には、鍼灸治療を行っている鍼灸師に直接尋ねてみてはいかがでしょうか?

腰痛に対する鍼灸治療

 腰痛に対する鍼灸治療の目的には2種類があります。1つは腰痛の根本的な問題に対して治療を行う根治療法と、腰痛の痛みの改善として行う対症療法があります。
 鍼灸治療が腰痛の根本的改善につながるのは疲労を含め筋肉の問題によって腰痛が起こっている場合です。このような場合には、鍼灸治療によって筋肉の柔軟性の向上と血流の促進を行う事によって腰痛の改善が可能となります。
 ですが、骨格のゆがみなど筋肉以外の問題によって腰痛が起こっている場合には、鍼灸治療は対症療法であり根治療法ではありません。このような場合には、骨格の矯正を行ったり、運動療法を行ったりとその原因に対しての治療を行わなければ腰痛の根本的解消につながりません。
 長期にわたり腰痛でお困りの方が多くいらっしゃいます。このような方のほとんどは治療を受けているようですが、本当に自分自身の腰の状態にあった治療を受ける事ができているのかどうかをチェックしてみてはいかがでしょか?
 例えば、骨格のゆがみが原因で腰痛が起こっているにもかかわらず鍼灸治療ばかりを受けていても根本的に変化する事はなく、逆に筋肉の疲労が溜まることによって腰痛が起こっているような場合には、鍼灸治療が効果的となります。
日時:2011年11月27日 12:34
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めまいの鍼灸治療

 めまいに対して鍼灸治療を行う時には目的が2つあります。1つは、自律神経の調整です。めまいの多くは原因不明とされており、原因不明の疾患のほとんどは自律神経が関係していると考えています。その為、自律神経が整う事によってめまいが解消されるという事になります。もちろん、めまいの原因が他にある場合にはそちらの治療が重要となります。
 2つ目が血流の改善です。頭への血液循環が悪くなることによって脳の栄養状態が悪化するとめまいが発生しやすくなります。特に脳幹部に栄養を送る椎骨動脈の血流の低下はめまい発生の大きな原因になると考えています。実際に、頭への血流を改善するような治療を行う事によってめまいが改善する事も少なくありません。
 めまいの対症療法として薬を飲んでいても改善しないような方は一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?鍼灸治療によって上記の自律神経の調整と脳への血流の促進によって、長年めまいで悩んでいた方が解消できることもあります。めまいの解消に最も必要な事はあきらめない事です。よさそうと思ったら是非お試しください。
日時:2011年11月25日 18:46
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野球肩の鍼灸治療

 野球肩の鍼灸治療を行う際に気をつけなければならない事をご紹介いたします。野球肩は筋肉性の問題の場合と関節性の問題の場合があります。鍼灸治療が特に有効なのは筋肉性の場合です。
 野球肩の場合に、主に関与する筋肉は小円筋です。特に、コックアップ期からアクセレーション期に痛みがあるような場合には小円筋が関与している事がほとんどです。その為、小円筋の問題を解消する事ができれば野球肩の痛みが解消する事も少なくありません。
 野球肩でお困りの方、治療を受けているような場合にはそのあたりを治療してもらってはいかがでしょうか?
日時:2011年11月16日 18:09
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側腹部の痛みと鍼灸治療

 運動をすると骨盤の内側の側腹部に痛みが現れる方がいらっしゃいます。この痛みは、腸腰筋と呼ばれる筋肉に問題が起こっている事がほとんどです。具体的には、腸腰筋が縮んだ状態になってしまい伸びる事ができない場合に痛みが起こります。その為、この筋肉に対して鍼灸治療を行う事によってこの痛みは解消可能です。
 この痛みが現れやすい方の特徴として反腰があります。反腰は腸腰筋に対して常に引き伸ばすような力を加えてしまいます。その結果、腸腰筋は防御反射から収縮してしまいます。そうすると、腸腰筋と骨盤の間で摩擦が起こったり腸腰筋内でも血流が悪化してしまったり、更には腸腰筋の微小断裂が起こってしまう事もあります。
 このような状態にならないようにするためには腸腰筋が持続的に短縮する前にケアをする事が重要です。自宅でできるケアとしてはストレッチです。ですが、実際に痛みが現れた時には治療が必要な事がほとんどです。もし痛みが現れているような場合には早期の治療をお勧めします。

膝を曲げて座っていると膝が痛い

 膝を曲げて座っていると膝が痛くなる方がいらっしゃいます。このような症状は、膝自体に問題があるというよりは膝の周囲の筋肉や血流、リンパの流れが問題となって起こっている事がほとんどです。その為、これらの理由の内、何が問題なのかを明確にし治療を行う事によって改善が可能です。
 また、膝を曲げて座ると膝が痛いというと、すぐに変形性膝関節症と考えてしまう傾向が現在ありますが、変形性膝関節症の症状として考えると座る時にすでに痛みがあり、長時間座ったからといって痛みが強まるというものではありません。また、変形性膝関節症の典型的な症状である動き始めの痛みもこのような場合には伴いやすいために誤解されやすいのですが、膝を曲げて座っていると膝が痛くなる場合には、座っている時にすでに痛みが現れているために、立ち上がる時に痛みがあるのは仕方がない現象とも考える事ができます。
 現在、膝を曲げて痛みがあれば変形性膝関節症と考える事が非常に多くなっています。ですが、症状の分析を間違えると改善するものも改善できなくなってしまいます。もし、変形性膝関節症と診断された場合にはその根拠を確認する事をお勧めします。
 

鍼灸治療は1回で効果がある?

 鍼灸治療に対して魔法のようなイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。このような方の中には『多くの疾患が1回の治療を受けることで解消する』とお考えのようです。ですが、実際には1回で解消できる事はほとんどの疾患でありません。多くの疾患は、慢性的な経過を経て発症しています。慢性的な疾患の場合には、症状の改善にも比較的長時間必要である事がほとんどです。
 それでは長期間継続した症状を改善する為は、なぜ長期間必要なのでしょうか?
 筋肉性の問題を例にとって考えてみましょう。傷めている場所の筋肉は硬くなってしまう傾向があります。筋肉の中に多くの血管が分布しています。筋肉が硬くなってしまう事によってその血管内の血液循環は悪化してしまいます。そうすると、その血管自体が退化してしまいます。その結果、筋肉の状態が改善したからといって血管の状態がすぐに改善するというものではありません。ですが、傷めている場所の改善のためには血液によって運ばれてくる栄養が必要なのです。
 組織が痛んでしまっている部位の改善には血液循環が必要です。その血液循環は、損傷が起こってからの時間が長くなればなるほど悪化しています。このような理由から、長期間経過した損傷の改善には時間がかかってしまうのです。


動き始めの痛み

関節や筋肉など運動器系に何らかの問題があると運動をし始めた時、身体を動かした瞬間に痛みがある、等の症状が現れる事があります。この動き始めの痛みは2パターンに分類する事ができます。
 1つ目は変形性関節症です。関節の変形が認められるような状態の特徴的症状として動き始めの痛みがあります。変形性膝関節症の初期症状の場合には、動き始めたらこの痛みは解消します。ですが、一定レベル以上進行した変形性関節症の場合には、痛みが継続します。
 2つ目は、体が冷えているような状態で起こる痛みです。体が冷えてしまっているために、体を動かそうとする時に筋肉などがうまく伸び縮みせずに痛みが現れます。ですが、体が温まった後には痛みが現れる事はありません。つまり、このパターンの場合には体が温まりにくい事が問題となります。体が温まりにくい状況とは具体的に、外部環境が寒い時、血流が悪い時になります。外部環境が低い事に対する対策はありませんが、血流に関してはストレッチを行ったり、お風呂で温めたりすることで対応は可能です。
 動き始めに痛みがある場合には、自分自身がどちらのタイプかを知ってから対策を行うように心がけましょう。
日時:2011年11月 9日 16:29
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問診の重要性

 治療院に治療を受けに行くと必ず問診を受けると思います。この時に稀ではありますが、『聞かないとわからないの?』や『問診はいいから早くやって』等と問診に対して嫌がられる方がいらっしゃいます。そこで問診を行う事の目的(意味)をご紹介いたします。
 当院では、治療を行う際に問診は最も重要と考えています。その理由は、治療を受けにこられた方全てが同じではないからです。症状も違えば、発症してからの経過も違う、そして、その症状に対して今後どのようになっていくと考えているのか?治療を受けるゴール地点はどこなのか?等を明確に共有する事が最も適切な治療法を選択する上で重要となるからです。
 逆にいえば、問診を行わないという事は治療を行う側の思う事を勝手に行うという事になります。その結果、症状の改善に無駄に時間がかかってしまう可能性もあるのです。もちろん、治療ではなくマッサージを行うだけであればそんなに問診は必要ないと思います。ですが、当院ではマッサージを行っているのではなく治療を行っています。
 このような理由から、当院では問診を重要と考えます。
日時:2011年11月 6日 09:45
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Wolffの応変則

 Wolffの応変則とは、骨が外部からの力に対して適応するために起こる反応をいいます。
 例えばテニス肘の場合には、ラケットを振る時に前彎の橈側に在る橈側手根伸筋の過緊張状態が引き起こされてしまいます。その過緊張状態が、上腕骨の外側上顆に対して強い牽引力となります。その結果、上腕骨外側上顆の隆起が形成されてしまいます。また、テニスボールがラケットに当たった瞬間に起こる衝撃も、橈側手根伸筋を通って上腕骨外側上顆に力を加えてしまいます。これも、テニス肘による中関節の変形に関与します。
 次に外反母趾を考えてみましょう。人間の本来の重心の位置は、足首の前3センチ当たりで内側に位置しています。そして立っている時には親指の付け根あたりの体重が強くかかっている事が理想と考えられています。ですが、足の筋力低下が起こると徐々に重心が小指側に移動してしまいます。その結果、親指の内側部分が靴と擦れるような力が加わるようになります。その結果、この力から母趾を守るために母趾の部分に隆起が形成されてしまうのです。
 このように、身体に起こる変形には意味があります。逆に、変形が起こった原因に対しての処置ができば変形が改善する事も少なくありません。なぜ変形が起こっているのか?を考えてみてはいかがでしょうか?
日時:2011年11月 5日 18:57
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鍼灸治療はクセになる?

 鍼灸治療を希望されて来院された方から、「鍼灸治療はクセになるの?」というご質問を頂く事があります。この質問に対する当院の見解をご紹介いたします。まず、「鍼灸治療がクセになる」という事に対する当院に解釈は、「鍼灸治療をやめる事ができなくなるのか?」という風に解釈をしています。
 鍼灸治療を行う際の目的には痛みの改善と体質改善があります。体質改善の場合には、体質が改善されてしまえば治療を継続して行う必要はありません。ですが、痛みの改善のの場合には継続して行う事が必要となることも少なくありません。その理由として、痛みの原因が他の場所に在る可能性があるためです。鍼灸治療で痛みの改善を目指す場合の多くは対症療法となります。ですが、例えば肩こりや腰痛などの場合には、身体のゆがみなどが原因で起こっていることも少なくありません。その身体のゆがみを改善しなければ痛みは継続して起こることになります。鍼灸治療では、身体のゆがみを改善する事は不可能です。その為、継続して治療を行わなければならなくなってしまうのです。
 いま現在の体の状態に合わせた治療を受けるように心がけましょう。

鍼灸治療における陰陽

 東洋医学的に鍼灸治療を行う際に陰陽という考え方が非常に重要となります。陰陽とは、全ての物は2つの分け事ができるという考え方です。例えば、光と影、昼と夜、温と冷、男と女、天と地、夏と冬、右と左等です。東洋医学的に治療を行う際には、この陰陽の考え方に準じて鍼灸治療を行う事になります。
 例えば、これからの季節は冬になります。冬は寒いので陰に属します。陰に属している季節になりますので陽が傷つけられてしまいます。その結果、陽が虚してしまい陽虚が引き起こされてしまいます。陽虚の典型的な症状が冷えです。冬になると冷えが起こるのは仕方がないと考えている方も多いようですが、東洋医学的に冷えを考えると病気という事になるのです。
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 ただし、冬でも暖かい日があります。逆に、夏にも涼しい日があります。つまり、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があるのです。これを説明しているのが右にあるイラスト対極の図です。この図では、白い部分が陽、黒い部分が陰です。白い部分の中にも黒があり、黒い中にも白があります。
 このように、陰陽は絶対的なものではなく常に変化をするものです。この変化に合わせて鍼灸治療を行う事が体質改善の絶対的な原則となります。

日時:2011年10月15日 09:32
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治療法の決定

 身体の不調を改善する方法には、西洋医学、東洋医学があります。現在、西洋医学の治療法として、外科的な治療と投薬が中心となっています。東洋医学の治療法として、鍼灸・漢方・整体があります。
 西洋医学的な治療と東洋医学的な治療の大きな違いは、西洋医学は実験医学と呼ばれ、今現在も実験を繰り返しながら進んでいるのに対して、東洋医学は経験医学と呼ばれ過去3000年以上前からのデータの積み重ねによって作られた情報によって治療が行われています。
 また、副作用の面からみると西洋医学的な治療の場合には副作用が強いものが多く、逆に東洋医学的治療の場合には副作用が少ない事が多いです。ただし、東洋医学には副作用がないか?と言われるとそのようなことはありません。東洋医学、特に漢方薬には副作用があるものも少なくありません。ただし、西洋医学的な投薬治療のように強い副作用ではない事がほとんどです。ですが、自分自身の体質に合わない漢方薬を使うと強い副作用が現れる事もあります。漢方薬を服用する時には、症状を考えるというよりは体質から選ぶようにしましょう。
日時:2011年10月12日 12:20
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鍼灸治療の歴史

 鍼灸治療の適応範囲というと、肩こりや腰痛、膝の痛みなど整形外科疾患を思い浮かべる方が多いと思います。実際に、多くの鍼灸院がこのような整形外科疾患に対して鍼灸治療を行っています。ですが、鍼灸治療の適応範囲は整形外科疾患だけではなく内科疾患や精神疾患等の幅広い範囲に適応症があります。これは、WHO(世界保健機関)でも鍼灸治療についての適応が記載されています。
 日本での鍼灸治療の歴史は長く1000年以上も前に中国から伝えられたと考えられています。そして、江戸時代の鎖国政策もあり日本独自の鍼灸法である東洋医学として発展しました。ですが、太平洋戦争によって日本が負けてしまい、連合国最高司令官総司令部(GHQ)が日本を統治しました。その時に、アメリカには無い医学として東洋医学が排除されてしまい、西洋医学が主体になりました。
 このような歴史的背景によって、鍼灸治療は一時的に存在が薄れていましたが、近年では西洋医学的に解消できない疾患に対しても東洋医学では適応できる事があることから、再び脚光を浴びるようになってきました。
 慢性的な身体症状でお困りの方、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2011年9月17日 16:12
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鍼灸治療と血流

 鍼灸治療における大きな目的の1つに血流の改善があります。多くの疾患は、血液循環が悪くなる事によって発症しています。その為、血液循環の改善は多くの疾患の改善に有効となります。「血流が悪い」という事が体に取ってよくない状況という事をご存じの方は多いと思います。ですが、その原因までご存知の方は少ないのではないでしょうか?そこで本日は血流の悪化が体に及ぼす影響をご紹介いたします。
 全身の組織は血液によって栄養が運ばれ、そして老廃物を流すという事が行われています。つまり、血液循環が悪いという事は栄養が運ばれて来ないという事になります。また、老廃物が溜まってしまうので、血流の悪い場所は疲れやすくなってしまいます。更に、ホルモンも血液循環によって運ばれます。その為、血液循環が悪くなってしまうと内臓機能にも影響が現れます。このように、血液循環の悪化は全身に問題を引き起こしてし編む可能性があるのです。
 血液循環の悪い状態は、冷えやむくみなどが現れやすくなります。このような症状が現れ出したら、鍼灸治療によって血液循環の改善を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2011年9月11日 16:42
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慢性疲労性症候群の鍼灸治療2

 慢性疲労性症候群について以前ご紹介いたしました。本日は、慢性疲労性症候群に対して鍼灸治療を行う際のツボをご紹介いたします。
 慢性疲労性症候群に主に関与する経絡は督脈と太陰脾経です。つまり、これらの経絡を調整する経穴を使用する事が重要となります。実際に慢性疲労性症候群の方の場合には、背骨にそって圧痛があったり、足の脛の外側にそって圧痛があったりします。この圧痛の現れている反応点を治療のツボとして使用し慢性疲労性症候群の改善を目指します。
 また、慢性疲労性症候群を東洋医学的に考えると脾胃が弱っている状態であることがほとんどです。したがって、脾胃の調子を整える事によって全身の血液循環の改善、むくみの改善、消化吸収能力の向上を通して症状の改善が可能になると考えています。
 慢性疲労性症候群の症状にイライラ感や情緒不安定などが合併しているような場合には肝の問題がある場合もあります。このような場合には、肝の問題を解消する事で症状が改善する事もあります。
 ご自宅でお灸などをされる場合には、今現在の状態を正確に把握してから行うようにしましょう。

ゴルフ肘に対する鍼灸治療

肘関節周辺に現れるスポーツ障害にゴルフ肘があります。ゴルフ肘は、テニス肘に比べて発症頻度が少ないことからあまり知られていません。ゴルフ肘は、過労やゴルフクラブによって地面をたたいてしまった衝撃によって発症する事が多い症状です。
ゴルフ肘の症状は、肘の外側もしくは内側の痛みです。ゴルフ肘が悪化してしまうと、これらの痛みによってゴルフだけではなく日常生活にも支障が現れるようになります。特に支障が現れやすいのが重たいものを持てない、タオルを絞れない、広い場合にはドアノブを捻る事ができない、等の症状が現れるようになります。
ゴルフ肘で悩まれている方にチェックしてもらいたい事は、肘をしっかりと伸ばす事ができているか?という事です。特に内側に痛みがあるような場合には、肘や手首を曲げる屈筋群の過緊張状態がある事が多く、この伸展制限を取り除く事がゴルフ肘の解消には必要となります。
 当院ではゴルフ肘に対して鍼灸治療を行う事によって、過緊張状態となった筋肉を緩め、ゴルフ肘の改善を目指しています。鍼灸治療を受けられた事がない方は一度試してみてはいかがでしょうか?

慢性疲労性症候群の鍼灸治療

 慢性疲労性症候群は持続する全身性の疲労と共に、精神的な不安などを併せ持った疾患です。この疾患は自律神経機能が関与している事が多くあります。そして、以前に神経衰弱症や低血糖、努力症、窩換気症候群等は、最近では慢性疲労性症候群ではないかとも考えられるようになっています。
 健康な状態であれば睡眠をとることで疲労を改善する事ができますが、慢性疲労症候群になってしまうと睡眠や休息をとったとしても疲労が残ってしまいます。そして、倦怠感によって仕事をすることもできなくなるような場合もあります。
 慢性疲労症候群は合併症として頭痛や筋肉痛、微熱等が合併しやすく、症状が強く現れているような時には抑うつ気分や睡眠障害、食欲低下が現れる事もあります。
 当院では、慢性疲労性症候群このような症状に対して鍼灸治療を行います。鍼灸治療の目的は、自律神経の安定と血流改善です。そして、自律神経の安定と血流の改善によって末梢に溜まっている老廃物の代謝をあげる事で、根本的な問題に対する治療と症状に対しての治療を行います。
 慢性疲労性症候群でお困りの方、鍼灸治療を試してみませんか?

鍼灸治療に使用する鍼

 鍼灸治療に使用する鍼には様々な種類があります。本日は、その種類を簡単にご紹介いたします。
 まずは、鍼の太さです。鍼の太さは鍼の製造技術の向上から、最近では細いものでは0.12ミリメートルという非常に細い鍼が製造されるようになりました。そして、太いものでは0.32ミリメートル位の鍼です。これは主に使用される鍼の太さであり、もっと太い鍼もあります。当院が使用する鍼は、0.12〜0.22ミリメートルの鍼です。この太さは髪の毛と同じくらいの太さです。
 次に、鍼の長さについてご紹介いたします。鍼の長さは1ミリメートルの短い鍼から30センチメートル以上もある長い鍼も存在します。実際に使用される鍼は10センチメートル以下の物がほとんどです。当院で使用する鍼も、4センチメートル前後です。
 中国鍼を紹介されている事もありますが、中国鍼と日本の鍼の異なる所は鍼を打つ際に鍼灸師が手に持つ部分が異なるだけです。その他には何も違いはありません。
 最後に、鍼は痛くありません。鍼とイメージする時に注射の鍼を考えられる事が多くありますが、実際には注射の鍼の液体が出てくる穴に入るぐらいの太さの鍼です。ご安心ください。
日時:2011年9月 5日 09:37
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膝関節痛の鍼灸治療

 膝関節痛の主な理由には3つあります。1つ目は膝関節の運動に関連する筋肉が硬くなっている、血流が悪くなっている、バランスが崩れている等の筋肉性の問題です。2つ目は、膝関節を構成する骨格構造及びその補助組織である靭帯や半月板の損傷による問題です。この問題には、変形性膝関節症も含みます。3つ目は、何らかの問題によって膝関節の運動がスムーズに行う事ができなくなってしまった結果として、関節の運動に強い力が必要になる事が問題で痛みがあらわれます。
 変形性膝関節症を除くすべての場合に、鍼灸治療は有効と当院では考えています。その理由として、鍼灸治療では血液循環の改善、硬くなった筋肉を柔らかくする等の効果が認められるためです。多くの痛みが現れる疾患では、炎症が起こっている時以外にはその局所において血流が悪化している事がほとんどです。その為、鍼灸治療によって血液循環を改善する事ができれば痛みが和らぐ事が考えられます。
 ですが、関節に問題が起こっている時には対症療法になってしまいます。その為、根本的な治療をして関節の矯正も必要となります。膝関節痛でお困りの方、治療を受けて改善していきませんか?
日時:2011年9月 3日 16:04
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肩こりと鍼灸治療

 鍼灸治療は筋肉を緩める効果が高い治療法とされています。更に、血液循環の改善と自律神経の安定も同時に行う事ができるのも鍼灸治療の特徴です。このような鍼灸治療の効果が肩こりの改善のために有効なため、肩こり治療の選択肢として鍼灸治療がおこなわれます。
 特に、慢性的な経過をとっている肩こりの場合には特に鍼灸治療がお勧めです。肩こりに対して行われることの多い方法としてインドメタシン配合の薬剤が使用される事が頻繁にあります。インドメタシンは、解熱・鎮痛・抗炎症作用がある薬品です。その方法としては、インドメタシンの効果によって痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を阻害する事によって効果を発揮します。実際にインドメタシンは痛みを和らげる効果が強い薬剤です。
 インドメタシンを使用する時に気をつけなければならない事があります。それは、血管を収縮させてしまう効果がある事です。肩こりは血流が悪化する事によって起こっています。その為、血液循環を改善しなければいけません。ですが、インドメタシンは痛みを感じにくくする代わりに血流も悪化させてしまうのです。つまり、インドメタシンを常用する事によって肩こりを慢性化してしまう可能性があります。これは、血流が悪くなる事によって筋肉がやせてしまう為です。更に、血流障害は内臓にも影響が起こり消化性潰瘍や呼吸器系疾患が引き起こされやすくなってしまいます。
 慢性的に肩こりを感じている方は、対症療法ではなく根本的な治療を受けてみてはいかがでしょうか?
日時:2011年8月26日 09:58
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腰痛の鍼灸治療

慢性的に継続する腰痛に対して鍼灸治療を行う事があります。慢性的な腰痛が起こる主な原因は、腰自体の問題と姿勢の問題があります。そして、腰自体の問題としては椎間板ヘルニアや椎間関節症、脊椎すべり症等の骨格や補助組織による問題、筋肉バランス不良や筋肉が硬くなってしまい血流が悪化するなどの問題によって発生する腰痛があります。
これらの腰痛の原因によって鍼灸治療の治療方針は異なります。
骨格や補助組織に問題が起こる時の治療方針は標治法、対症療法が主体となります。なぜならば、骨格的な問題を解消する事はできない為です。ですが、対症療法を繰り返すことによって、腰痛やシビレのほとんどは解消されます。
筋肉性の腰痛の場合には、本治法が行います。そして、筋肉の問題を解消する方法は他の治療法に比べ鍼灸治療が非常に有効です。その理由は、筋肉を緩める効果が非常に高い事に在ります。また、筋肉をゆるめることによって血液循環は良くなります。その結果、血流の問題によって起こっている腰痛の改善も期待できます。
長期間の腰痛でお困りの方、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2011年8月21日 09:10
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ツボとは?

 鍼灸治療を行う際にはツボに刺激を行う事で体調の回復や体質改善を目指します。ここでよくご質問いただく事が「ツボって何?」というご質問です。実際に、ツボは目で見ることはできません。その為、理解しにくいのはよくわかります。そこで本日はツボとは何か?について簡単にご紹介いたします。
 東洋医学では人が生きるためには気・血・津液の3つの要素が必要と考えています。そして気は経絡に沿って流れ、血は血管内を流れ、津液は血以外の液体で体の隅々にあると考えています。ツボは、気・血・津液の内、気との関連が特に強いです。
 経絡とは、気の流れる道です。その道が、身体の中から身体の表面に現れる場所があります。それが ツボなのです。つまり、ツボに対して治療を行うという事は、気の流れを改善したり、気を補ったりする事を目的に行います。そして、気の流れを改善する事によって血の流れもよくなります。そうすることで、全身の状態が良くなり体質改善が可能となるのです。
 ただし、ツボは身体にとっていいことばかりではありません。体質に合わないツボを使うと体調を崩してしまう事も考えられます。ツボを使う時にh、自分自身の体質にあったツボを使うようにしましょう。
日時:2011年8月19日 20:12
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鍼灸治療と対症療法

 鍼灸治療は根本的原因を改善する事を主な目的として行います。ですが、起こっている症状が強い場合には対症療法を行う必要もあります。このような場合には鍼灸治療でも対象療法を行います。対症療法を行う時の多くは痛みや運動障害、また睡眠障害や吐き気など日常生活に問題を引き起こす症状に対して治療を行います。これらの問題を放置する事は、症状の悪化を引き起こす可能性があります。その為に対症療法を行います。
 ですが、対症療法を繰り返すだけでは症状の根本的改善が目指せない事がほとんどです。これは、現在の日本の状態をみれば想像ができると思います。特に高齢者をみると分かりやすいのですが、高齢者の多くは根本的改善を目指さず対症療法を行います。その結果、薬を何種類ものんでいたり、運動器疾患であれば関節の変形がどんどん進んだりしています。これは、対症療法を繰り返しても症状の改善は認められずに、現状維持、もしくは悪化しているという事になります。
 このような理由から、鍼灸治療では対症療法ではなく根本的改善を中心に治療を行います。 
日時:2011年8月17日 11:28
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鍼灸治療

 鍼灸治療は、鍼治療と灸治療に分けられます。鍼治療は鍼を用いて治療を行い、灸治療は灸を用いて治療を行います。それぞれの治療法には特徴があり、その特徴に合わせた治療が必要となります。本日は、鍼治療と灸治療それぞれの特徴をご紹介いたします。
 鍼治療は灸治療に比べ効果があらわれるまでの時間が早く、灸治療はゆっくりと効果が現れます。そして治療効果の持続時間は、鍼治療は効果が早く現れる代わりに効果の持続が短い事が多く、灸治療は治療効果が長く持つ特徴があります。もちろん、これが全てではありません。例外はあります。
 当院で鍼灸治療を行う際には、鍼治療と灸治療を使い分けて行う事が多くあります。症状が強い時には、早期に治療効果を出す必要があるため鍼治療を選択する事が多く、改善後や予防治療を行う際には灸治療を選択します。また、これらの治療を合わせて行う事もあります。
 最近では、中国鍼で治療を受けていたという方もいらっしゃいます。中国鍼と日本鍼の違いは、鍼の形状の違いです。その為、これらの鍼に大きな違いはありません。
日時:2011年8月12日 15:43
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頭痛の鍼灸治療

 頭痛の改善を目的に鍼灸治療を行う事があります。頭痛にも様々なタイプの頭痛があります。肩こりが原因で引き起こされる筋緊張性頭痛、自律神経失調症が原因で引き起こされる血管拡張性頭痛である偏頭痛、群発性頭痛等があります。
 鍼灸治療で特に改善しやすいのは筋緊張性頭痛と偏頭痛です。特に、筋緊張性頭痛に対しては鍼灸治療がお勧めです。鍼灸治療の特徴として筋肉を和らげる作用があります。この作用に関しては、他の治療法に比べて非常に効果的と考えています。筋緊張性頭痛の場合、肩こりの筋肉が後頭骨のすぐ下にある後頭下筋群を硬くしてしまう事によって起こります。つまり、緊張性頭痛を解消するためにはこの筋肉を柔らかくすることが必要です。この筋肉は、体の表面からみると数センチ下の深部に存在する筋肉であるため、マッサージや温めるといった方法ではなかなか変化しにくい筋肉です。ですが鍼の場合には、深いところの筋肉に対しても直接刺激をし、これらの筋肉を緩める事ができます。これが、鍼灸治療が緊張性頭痛の改善に有効と考える理由です。
 筋緊張性頭痛でお困りの方、鍼灸理療を試してみてはいかがでしょうか?
日時:2011年8月 8日 12:22
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鍼の深さについて

 鍼灸治療の本を読んでいると、このツボにはこのくらい鍼を入れる等と紹介されている事があります。ですが、実際に治療をしている時にその本通りに治療を行っていると結果が現れない事が多くあります。なぜならば、患者さん1人1人が違う体質であるためです。
 それでは、実際に鍼の深さはどれぐらい入れればいいのでしょうか?
 実際には、鍼を刺入しながら決定しなければいけません。鍼を刺入しながら、刺入に対する抵抗を感じなければいけません。虚しているツボは鍼の刺入抵抗が低い傾向があります。病証の原因のほとんどは虚す事です。虚を改善し体質を向上させる事を目的とする場合にはこれ以上刺入する必要はありません。
 これを本に書いてあったからといって深い刺入をすると治療効果があらわれにくくなってしまう事もあります。今年、鍼灸の資格を取られて鍼治療を開始された方は、是非、マニュアルに頼るのではなく、自分の指先の感覚を頼りに治療を行うようにしましょう。また、初期は分かりにくいと思いますので、鍼灸治療を実際に行っている先生について教えてもらう事をお勧めします。
日時:2011年8月 7日 09:09
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鍼灸治療で最も大切にする事

 鍼灸治療を行う上でもっとも大切にすることは、患者さん自身の自然治癒力を高めることです。東洋医学では、身体を治す事ができるのは自分自身が持っている自然治癒力だけと考えています。この自然治癒力の源は血や氣として東洋医学では考えられています。つまり、血や氣を正常にする事が体の不調を改善するためには最も重要という事になります。
 それでは、気や血の問題が起こりやすいのはどのような状態でしょうか?血や気の問題が起こるのは五臓六腑の働きが悪くなっている時と東洋医学では考えています。特に、血は肝や脾の働きが悪くなると問題が起こりやすく女性に起こりやすいと考えています。気は脾胃や腎の働きが悪くなると問題が起こりやすくなり男性に起こりやすいと考えています。
 これらの血や気に問題が起こった状態では、身体が疲れやすかったり、冷え症になっていたり、感染症にかかりやすくなってしまっている等が認められる事がほとんどです。体質が悪い方に変わっているようなばあいには、血や気に問題がある場合があります。東洋医学的に診断を受けてみてはいかがでしょうか?

鍼灸治療とは?

鍼灸治療の事を怖いと思われている方もいらっしゃると思います。そこで、本日は鍼灸治療は何を目的に治療を行うのか?という事をご紹介いたします。
鍼灸治療の目的にも西洋医学同様に対症療法があります。この対症療法とは、今現在ある症状を和らげるために行う治療法です。この方法は東洋医学的には標治法と呼ばれています。これと対照的な方法に本治法と呼ばれる方法があります。本治法とは、症状の根本的原因に着目し、その原因からの改善を目指す方法です。
当院で行う鍼灸治療は、本治法と標治法を両方とも行います。この2種類の治療法の使い分けとしては、症状が非常に強く出ている時には標治法を行います。逆に、症状が強く現れていないような場合には本治法を行い、病状の根本的原因を目指します。
本治法を行う時に最も重要となるのが、患者さん自身の自然治癒力です。自然治癒力がしっかりと機能しない状態では自分自身で治す事ができません。自然治癒力が最も良く働いている状態は自律神経機能が安定している状態です。
つまり、自律神経機能を整える事が病の根本的原因の改善につながるのです。
日時:2011年8月 1日 08:47
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正氣不足は疾病の原因

 東洋医学では気の不足が病気の原因になると考えています。
 気には大きく正気と邪気があります。正気とは臓腑や経絡の機能や氣血の運行を維持するために必要な気の総称です。邪気とは、字の通り身体に取って問題を引き起こす気をいいます。邪気には六因として風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪があります。この正気と邪気のバランスによって疾病が起こるか?それとも起こらないか?が決定されます。
 特に正気が不足する事を問題と考えます。正気が不足する事によって、臓腑の機能が低下してしまうと自然治癒力が低下してしまいます。それによって、免疫力の低下や免疫力の低下を引き起こしてしまします。古典には、正気存内、邪不可干と記載されています。これは、正気が体内に存在すれば、邪はどうする事も出来ないという意味です。つまり正気不足が、全ての病の原因になるという事になります。
 それでは、どうしたら正気不足の予防ができるのでしょうか?その答えは、胃を強くする事にあります。胃を強くする事によって、食べた物をしっかりと消化吸収する事ができれば正気は自然と作られます。もちろん、バランスの良い食生活が前提です。
日時:2011年7月31日 08:42
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熱邪・火邪

 熱邪や火邪は陽性の邪と東洋医学では考えています。イメージしやすいと思いますが、これらの邪は炎上する性質があります。炎上した状態は熱を出します。これを『陽勝則熱』といいます。
 熱邪や火邪に侵された状態になると、高熱、喉が乾きやすい(煩渇)、異常な発汗、悪熱(暑がり)等の身体的症状と、寝つきが悪いや夜中に目が覚めるなどの不眠症状、何も考えずにめちゃくちゃな行動をとったり、意識がぼんやりしたりするなどの精神的症状があらわれたりする事もあります。至真要大論では、諸躁狂越、皆属於火といい暴れて落ち着かないものや発狂して静まらないものは、全て原因に火がある記載されています。
 このように熱や火は炎上して身体の上部に問題を引き起こしてしまいます。そして、特に問題が引き起こされるのが頭部です。火邪によって睡眠障害が引き起こされると、精神的疾患が引き起こされる可能性が高まります。
 頭がほてるや頭部ばかり汗をかくというような場合には、精神的な症状や心身症が現れる前触れかもしれません。このような症状が現れた時には、東洋医学的な治療で早期の改善を目指しましょう。
日時:2011年7月30日 12:18
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熱邪と火邪

 夏になると、毎日30℃を超えるような暑さで身体に疲労が溜まってしまいます。このような暑さになると、東洋医学では熱邪もしくは火邪に侵されやすいと考えています。
 熱邪に侵された典型的な症状は、身体の上部、特に首から上が暑く熱っぽく感じるようになります。そして、熱邪が更に強まると火邪になります。ただし、火邪は風邪を伴いやすい特徴があります。この状態になると、湿疹が顔に現れる事があります。
 熱邪は体外からだけではなく体内の要素によっても引き起こされる事があります。それは、肝気が強まりすぎる事によって火が生じた状態です。この状態では、肝火上炎と呼ばれ顔色が赤くなりやすく、イライラと怒りっぽくなってしまいます。また、氣血の流れが悪くなってしまう事によって、体内に老廃物が溜まってしまう事によっても起こる事があります。このような、体の内部から熱が起こる状態を内熱状態と呼びます。
 熱邪や火邪は陽に分類されます。その為、熱邪や火邪に侵された状態を改善する為には、体内の陰を強める必要があります。上半身だけに汗をかきやすいというよな方や、顔に吹き出物などの湿疹が現れやすい方は、体質改善を行ってみてはいかがでしょうか?
日時:2011年7月29日 08:47
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鍼灸の治療方針:本治法

 東洋医学的治療を行う際に最も重要とする事が、その疾患の原因を明確にしてその原因に対して治療を行う事です。そして、この方法を本治法と呼びます。
 病気が起こる原因を東洋医学的に考えると、経絡全体のゆがみがあると考えます。全体的なゆがみを引き起こす下根本的原因は2つの経絡の大きな乱れと考えます。その為、大きなゆがみを引き起こす2経を治療するというのが本治法の主体となります。この乱れている2経を調整する事によって全体的に改善すると東洋医学では考えています。
 本治法で症状が改善する理由としては、経絡のゆがみを調整する事によって全経絡がバランスを取り直すために変化が起こします。この変化は、体内の内部環境を正常に戻し、一定の状態を維持しようとするいわゆるホメヲスタシスの原理に当てはまります。
 ただし、本治法はすぐに症状が改善するものではなく、治療に一定の期間が必要となる事も少なくありません。その為、対症療法が必要となる事もあります。これは、辛い症状が強く現れていると、ストレスが起こりそのストレスによって体調が乱れてしまうためです。感情は五臓に在ると東洋医学では考えています。つまり、ストレスという感情が五臓の働きを阻害し、経絡のゆがみを引き起こすということになります。その為、このような時には東洋医学でも対症療法を行います。

東洋医学における血

 東洋医学における血は赤い液体状の物質と定義されています。これは西洋医学と比べ、非常に大きなとらえ方です。なぜ、このような大きなとらえ方になってしまった理由としては、東洋医学の概念が作られた時代背景に在ります。東洋医学は、紀元前2000年前後の古代中国で作られた医学です。この時代には血液成分をするような機械はありません。その為、血とは赤い液体であるという大きな括りにされてしまいました。
 血は、靭帯を構成し、生命を維持する基本物質の1つであり、栄養を全身に運ぶ作用と全身を潤す作用があると考えています。そして、血は脈内(血管内)を循環する事によって機能すると考えています。逆に、脈外(血管外)に出た血液は機能する事ができないと考えています。このような血管外に出た血液を離経之血と呼ぶこともあります。
 そして、この血が少ない時を血虚、血の循環が悪くなり血が溜まっている状態を瘀血と呼びます。このような場合には、全身に様々な問題を引き起こしてしまいます。特に、血の問題は女性に起こりやすいと東洋医学では考えています。
日時:2011年7月25日 08:38
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五臓に生命が主る

 東洋医学では生命について様々な見解があります。
 五臓は精神魂魄を蔵する処以の者なり、六腑は水穀を受けて化物を行う処以の者なりや、五臓は精神氣血魂魄を蔵する処以の者なり。六腑は水穀を化して津液を行う処以の者なり、此れ人の天に具わり受ける処以なりと、五臓に精神がある事を皇帝内経霊枢では記載されています。また、凡そ刺法は必ず先ず神を本とする。血脈・榮氣・精神、此れ五臓の蔵す処や蔵は人の神気を舎蔵する処なりといわれています。これは、生命がある場所は五臓であるという事を説明しています。さらに、生命は天地の生命と交わり、四季に順応して、五行を化生するとも紹介されています。
 つまり、精神は五臓に在り、そして五臓は身体の機能を司ることから、五臓の乱れは身体の機能だけではなく精神状態にも乱れが起こるという事になります。逆にいえば、五臓の働きを正常にする事が身体全ての機能を向上する事になります。
 体調不良が長期間続いている方で、西洋医学的に原因がわからない場合には、東洋医学的に五臓六腑の働きを見直してみてはいかがでしょうか?

日時:2011年7月24日 10:55
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東洋医学とは?

 東洋医学とは?と聞かれて明確に応える事ができる方は少ないと思います。そこで本日は、東洋医学についてご紹介いたします。
 東洋医学というと西洋医学と対になる言葉から、中国や韓国、日本などの国の医学で、逆に西洋医学というと、アメリカやヨーロッパなどの西欧諸国の医学というイメージの方も多いのでは無いでしょうか?
実際には、東洋医学というと日本独自の医学なのです。中国の医学は中医学といわれ、日本の東洋医学とは多くの部分で同じですが、一部異なる部分があります。ですが、日本の東洋医学も中国の中医学も発祥は同じで中国の漢方医学です。
 漢方医学というと、漢方薬を想像されますが、実際には、中国の漢の時代に生まれた医学という意味で、この中に漢方薬と鍼灸医学が含まれます。
 また、東洋医学というと副作用がないというイメージをお持ちの方も多いとは思いますが、実際には、使い方を間違えると副作用があります。東洋医学的な方法で体質改善をお考えの方は専門家に相談してから始めるようにしましょう。
日時:2011年7月23日 09:16
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鍼灸治療のつぼ:太衝

 鍼灸治療の際に使用するツボ:太衝のご紹介です。
  足の厥陰肝経脈注ぐ処を兪と為す。皇帝内経素問に女子二・七太衝脈盛ん月事時をもって下る故に能く子有らしむ。また、病人を見る時に太衝脈の有無をもって死生を決定すべき。と記載されています。 
 また、子午流注説難には、肝は血を蔵します。女子の太衝の脈盛んとは月事がその時に下ります。対象は又九鍼十二原の原穴となし、五臓は六腑水穀の気味を稟受して精華します。と紹介されています。
 さらに皇帝内経素問上古天真論には、女子二・七、十四歳にして天葵(月経)が至り、任脈が通じ太衝脈盛んにして月事(月経)が下るべき時をもって下り子を娠みます。七・七、四十九歳をもって任脈が虚し太衝脈は衰少して天葵が竭き地道に通じなく、形環にして子無きとします。  このように、太衝は女性の月経や妊娠に関係する事が多く紹介されています。
 このように、太衝穴は生理痛や生理不順、また子供ができないなどの不妊症治療に用いられるつぼです。特に、締め付けられるような生理痛があるような場合には非常に効果的なツボです。
 ですが、気をつけなければならない点があります。それは、誤って使用すると流産につながる事がある事です。このツボを使用する時には、鍼灸師に相談するか、もしくは低温期に使用するようにしましょう。
日時:2011年7月22日 16:38
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鍼灸治療と五行説

 鍼灸治療を行う際に、重要な考え方となるのが五行説です。五行説戸は、万物が5つの要素の変化によってつくられていると考えられています。そして5つの要素が互いに関連しあい運動する事で存在しており、どれが欠けてもいけないという考え方が基本となります。5つの要素は、木・火・土・金・水の要素です。
 木は曲直といい成長する状態をあらわしており、成長とともに真直ぐと上に伸びたり、枝を伸ばしたりしながら成長する事をいいます。木の特性としては、発芽・昇発(上に昇る)・条達(伸ばす)・曲がる・発達等の意味があります。臓腑では、肝・胆があてはめられます。
 火は炎上といい、火の温熱があり上昇する性質があると考えています。その為、温熱や上昇作用のあるものを火に属すと考えました。臓腑では、心・小腸があてはめられます。
 土は、万物の成長の源、万物は土に還る等の性質をいいます。土に種をまくことによって収穫する事をいいます。このような理由から、何かを生み出すものや、受納する、載せる等の作用があるものは土に属します。臓腑では脾・胃があてはめられます。
 金は従革といいます。従革とは変化する事を指します。その為、変化するもの、降る、沈む、統合する等の性質があるものが金に属します。臓腑では、肺・大腸です。
 水は潤下といいます。水は潤したり、下に向かう性質があります。その為、寒涼、流れる、湿らせる、下に向かう等の作用は水に属します。臓腑では、腎・膀胱があてはめられます。
日時:2011年7月20日 09:25
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季節の変化による疾病の変化

季節ごとに起こりやすい疾患は異なります。なぜならば、季節ごとに影響を受けやすい臓腑があるためです。

節分の日が冬と春の分かれ目になります。東洋医学では、この日から春と考えます。節分から春分の日までは、気温の変化が非常に大きく空気も乾燥しやすいことから、肺が傷られ風邪をひきやすい時期と考えています。そして立春をすぎたころから肝が壊れやすくなり、肝の機能が悪くなる事によって肝鬱氣滞が起こり精神が不安定になる事もあります。女性では月経周期に乱れが起こることもあります。また、乾燥によって皮膚が傷られやすく、その結果、皮膚炎が起こりやすい時期でもあります。

夏は非常に暑い日が続くため心を傷りやすく、その結果、動悸が引き起こされやすい時期でもあります。また、水分の摂取量が増える事によって身体が過剰に冷やされてしまい胃腸障害や、むくみが現れる事もあります。このような症状は特に、冷たいものを飲みすぎる方に多いと考えています。

土用
土用とは、季節の中央に位置する季節です。春と夏の間の梅雨、夏と秋の間、秋と冬の間、冬と春の間です。土用の時期には、その時の気温や湿度の影響を受けます。その為、前後どちらかの問題が起こります。

秋は、夏に傷められた胃腸も回復し、一般に食欲の秋ともいわれます。この時期は、一年で最も体調を整えるのに良い季節と東洋医学では考えられています。ただし、空気の乾燥が始まるために、肺を傷める事が多くなり、呼吸器系疾患が起こりやすくなります。

冬は寒さと乾燥によって身体を傷めやすい時期です。特に多いのが秋に引き続き肺が傷められやすいです。また、腎に関連する疾患も起こりやすくなります。

このように季節の変化によって引き起こす疾患にも変化が起こります。それぞれの季節に在った生活を心がけましょう。

東洋医学で考える疾病の原因

 東洋医学での治療の原則は、病状をしっかりと判断してから治療が行う事です。そして、病気が発症する原因は内因、外因、不内外因の3パターンに分けられます。
 内因性の原因を東洋医学的に考える時には精神のあり方を重要視します。そして、精神のあり方を考える時には『怒・喜・思・憂・悲・恐・驚』の7つに分類します。そして、それぞれの感情に臓腑を当てはめます。怒には肝、喜には心、思(悩み、ストレス)には脾、悲(憂)には肺、恐(驚)には腎が当てはまります。そして、これらの感情が極端に強まった時にそれぞれ当てはまる臓腑が傷つくと考えています。
 
 外因とは体の外から入ってくるものです。東洋医学的に外因は六淫(りくいん)と呼ばれ、『風・寒・暑・湿・燥・火』があります。これらも各臓腑にあてはめられます。風は肝、暑・火は心、湿は脾、燥は肺、寒は腎です。

 不内外因とは飲食や疲労、外傷、疫(感染症)などが原因で発症する事を言います。

 このように何気ないと思うような事でも東洋医学的には病気を引き起こす可能性があると考えます。日常生活の何気ない癖にも病気になる原因があるかもしれません。



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